商品番号:1557654
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
思わず息を呑む、洗練の意匠美——
ご紹介するのは、通の方ならその名を聞いて頷かれる「丹波屋」さんによる、
極上の夏の手織り袋帯です。
夏物は弊社でもご紹介の機会はほんのわずか。
手仕事の粋を極めた、まさに逸品と呼ぶにふさわしいお品でございます。
自信を持っておすすめさせていただきます。
この出逢い、どうぞお見逃しなく。
【 お色柄 】
しゃらりと涼やかに揺れる、軽やかな風合いの帯地。
深い黒地に、豊かな曲線を描く『正倉院唐花』の文様が、
モール糸とざっくりとした金箔糸で織り出されました。
立体的に浮かび上がる意匠に、織の妙が際立ちます。
質感の異なる素材が重なり合い、光の角度で表情を変えるその姿は、
まさに丹波屋さんならではの創造力と遊び心の賜物。
古典の美と、現代感覚を兼ね備えた造形美。
誰もが憧れる、通好みの最高級・洒落袋帯。
唯一無二の美と、心地よい実用性が見事に融合した、
まさに「手に入れるべき逸品」でございます。
【 帯匠 丹波屋について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.401
1750年代(宝暦年間)創業
1972年(昭和47年)設立
歴代の店主は「丹波屋甚兵衛」を名乗っている。
18世紀半ば、初代丹波屋甚兵衛が丹波国
(現在の京都府中部)から京都・西陣の地に
移り住み、織屋を創業。
創業当時はおもに禁裏御用達の朱子、
厚板などを空引機で製織していたが、明治時代初期、
六代目丹波屋甚兵衛の時代にフランス・リヨンから
伝来したジャガード織機を活用、紋織物の技法で
唐織などの製織を開始した。
1900年生まれの八代目・丹波屋甚兵衛(治之助)が
龍村美術織物研究所にて織物にまつわる様々な
知識を習得。
変わり調子の袋帯と名古屋帯の製織など、
現在の丹波屋の織物の基礎を築く。
九代目丹波屋甚兵衛(茂勇)は図案家の
徳田義三氏に師事、あくまで手織りにこだわり、正倉院、
名物裂、能衣装などの日本古来の文様はもとより、
コプト、インカ、ヨーロッパ、東南アジアなど、
世界各地の伝統的な染織品から受けた影響を
織りこんだ、丹波屋オリジナルの図案を次々と創出。
今に至るまで先人がこれまで築いてきた歴史と伝統を
尊重しながらも、それに押し流されることなく、
移り変わる時代の中で感性を磨き続ける道を選び、
手織によるものづくりを続けている。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金銀糸風繊維除く)
長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
おすすめの帯芯:夏綿芯
耳の縫製:かがり縫い
お太鼓柄
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、観劇、芸術鑑賞、お食事、お出かけなど
◆あわせる着物 洒落訪問着・付下げ、色無地、小紋、織の着物など