商品番号:1556685
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
清澄な白に、金と銀の光がそっと浮かび上がるように咲く…
織の妙と美意識が織りなす、盛夏の礼装に相応しい逸品。
西陣の名門、都(みやこ)による、手織り絽綴れの袋帯のご紹介です。
絽綴れ特有の透け感に、きりりとした輪郭とやわらかな光沢を合わせ持ち、
あくまで涼やかに、凛として装いの芯を支えてくれる存在。
希少性と上質を兼ね備えたその姿は、見る者の心に静かな感動を呼び起こします。
夏物でも、手織りの絽綴れの帯は八寸名古屋帯が大半。
一重太鼓で十分に格調高い帯姿としていただけますが、
今回ご紹介の袋帯はさらに風合いしっかりと、二重太鼓を結び、
キリリと美しいお太鼓姿を演出していただけます。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
綴れ織りならではのハリコシをその手に感じ、
すっきりと清雅なオフホワイトの絽地。
意匠には『雅』と題された、華模様を織りなして。
白糸を主軸に、淡い銀糸、さらに金糸を効果的にあしらい、
織りの立体感とともに気品ある華やぎを描き出しています。
遠目にも美しく、近づけばその繊細さに引き込まれる奥行きある仕上がり。
格式を保ちながらも、軽やかで涼やかな印象を損なわない、夏ならではの美しさが息づいています。
盛夏の改まった場に相応しく、
厳かな場面でも自信を持ってお召しいただける格と気品を兼備しています。
涼感を意識しながらも、礼装としての美しさと完成度を
しっかりと追求したい方にこそお勧めできる、絽綴れ袋帯の傑作でございます。
【 西陣 都(みやこ)について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.385
1939年(昭和14年)創業
手がける帯はフォーマル帯はもちろん、
身に着ける人の魅力を際立たせるお洒落もの、
涼やかな夏帯、カジュアルな日常着と幅は広く、
「どんなシーンでも、自分らしい着こなしが
愉しい織物を創り続ける」をモットーに
ものづくりをされている機屋。
1945年にはつづれ織のジャガード化に成功
西陣で初めて紋紙を使用した生地の紋綴八寸を
主力に、絽綴八寸、まりま綴八寸を開発。
1960年(昭和35年)頃より紬袋なごや帯を開発、
西陣の袋なごや帯の老舗として名声得た後、
カジュアルを中心としたものづくりから、錦袋帯等に
比重を置き、唐俑箔や四季彩などの人気ブランド
シリーズを展開した。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
おすすめの帯芯:夏用綿芯
耳の縫製:かがり縫い
お太鼓柄
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、式典、パーティー、お付き添い、音楽鑑賞、観劇、お食事会、お茶席など
◆あわせる着物 留袖、訪問着、付下げ、色無地、格高い小紋など