商品番号:1556322
(税込)
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【 仕入れ担当 中村より 】
織物通の夏の憧れ…越後上布。
その希少性は、ご説明申し上げるまでもないことでしょう。
重要無形文化財指定の越後上布とは経糸こそ違うものの、
「原久史」氏が手掛けた作品ですので、その品質にはぜひご安心頂ければと存じます。
昔ながらの製法にこだわり、糸づくりから長い時間をかけて制作された一枚。
単純な十字絣を合わせて、ただひたすらに織っていく…。
糸づくりから考えて、手括りによる絣、そして織りに至るまで、
どれだけの時間がかけられたのでしょう…。
今回は『喜如嘉の芭蕉布』の九寸帯とのコーディネートセットをご紹介。
夏の和姿としてはこれ以上のものはございません!
本当に希少な作品でございますので
ぜひこの機会にご検討下さい!
【 色・柄 】
[着物]
上布ならではの織りひとつひとつの風合い…
素材そのものの訴えてくるような力強さ。
麻の素材感ある黒色の地の中に、経糸と緯糸に白を込めて、
ざっくりとした風合いで繊細な「蚊絣」の模様を表現いたしました。
夏の織りの着物は、手織りのものですと本当に力のあるものばかりです。
合わせる帯も、このクラスのもので贅沢をお楽しみいただければと思います。
古代越後上布はタテ糸にラミー(機紡糸)を用いており
指定条件からのみ外れるために
重要無形文化財指定を受けられないお品です。
重要無形文化財指定は受けられませんが、
シャリ感や風通しの良さはそのままでお召し頂ける一枚です。
[帯]
自然な薄茶色で織りあげられた帯地。
意匠にはアササ(蝉)のお柄を織りなして。
永遠の生命の象徴ともされるセミのお柄は重宝されるそうです。
誰よりも芭蕉布を知り、愛している平良敏子氏率いる平良家の方々が、
心を込めて織り上げた、最高のお品です。
全て手結い、手織りで作られております。
いつかは芭蕉布をとお考えの方、本物の芭蕉布をお探しの方に。
末永く大切にご愛用いただけたなら、これほど嬉しいことはございません。
【 芭蕉布について 】
喜如嘉の芭蕉布
文部科学大臣指定重要無形文化財(1974年4月20日指定)
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1988年6月9日指定)
糸芭蕉から採取した繊維を使って織られた布。
日本の別名は「蕉紗」。
沖縄手織りの中でも最古の1つと言われており、
その名の通り植物の糸芭蕉を原料として
織り上げられ、沖縄本島の北部に位置する
大宜味 (おおぎみ) 村の喜如嘉 (きじょか)が
主な産地である。
1972年、沖縄が日本に復帰すると同時に、
芭蕉布は県の無形文化財に指定され、かの平良敏子氏が
その保持者としての認定をうけた。
1974年には大宜味村喜如嘉の芭蕉布が
国の重要無形文化財に指定された。
糸芭蕉の繊維は麻より繊維が堅いため軽く張りがあり、
風通しが非常に良く、衣類が肌にまとわり付くこと無く、
一層さらりとした肌触りとなるため、猛暑で夏の長い、
亜熱帯気候の沖縄に最適な織物である。
芭蕉布の原料となる糸芭蕉は、3年ほどかけて
人の背丈を超える大きさになったところで
やっと採取可能な状態となり、1本の糸芭蕉から
20グラム程度という極僅かな採取量である。
1反の布を織るには200本の糸芭蕉が必要とされる。
【 重要無形文化財 越後上布 について 】
産地:新潟県魚沼地方
重要無形文化財総合指定第1号
ユネスコ世界無形文化遺産指定
現在では新潟県南魚沼市、小千谷市を中心に生産される
苧麻(ちょま、からむし)を原料とする織物
新潟県魚沼地方では、湿度の高い雪国の自然環境、
風土が麻織物の生産に適していたため、古来より
農閑期の冬仕事として、受け継がれており、
その歴史は非常に古く、1200年前の奈良時代
天平年間に織られた麻布が正倉院の宝物として
保存されている。
江戸時代には幕府御用となり、天明から文化期の
最盛期には 年間20万反もの生産高に及ぶ
一大産業であった。
明治時代以降は近代化とともに工業化が進み
古来からの 形態で生産される製品が激減。
貴重な技術を絶やさぬため、小千谷と塩沢の
両産地によって技術保存協会が設立。
後、1955年(昭和30年)5月12日に
国の重要無形文化財総合指定第1号に指定された。
また、2009年(平成21年)9月30日に、
ユネスコ(国際連合教育科学文化 機関)の
無形文化遺産に登録。
日本の染織技術としては第一号となる。
越後上布の素材である糸は、まず苧殻を抜き、
上布の原料となる皮の肉質をそぎ落として
繊維だけを取り、それを爪と指先で裂いて
より合わせてつくる。
緯糸は一反分を仕上げるのに約3ヶ月、
経糸は7ヶ月かかる。
糸作りのできる職人が減り、現在重要無形文化財の
認定を受ける「越後上布」の年間生産反数は
ごくわずかとなった。
越後上布・小千谷縮布の重要無形文化財指定要件は下記
一、すべて苧麻を手績みした糸を使用すること
一、絣模様をつける場合は手くびりによること
一、いざり機で織ること
一、しぼとりをする場合は湯もみ、足ぶみによること
一、さらしは雪晒しによること
[着物]
麻100%(経糸:ラミー糸 緯糸:手積み苧麻)
長さ約12.5m 内巾39cm(裄丈74cmまで 肩巾袖巾37cm)
[帯]
経緯手績み芭蕉糸100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
製造法:手結い、手おり
沖縄県織物検査済之証
沖縄県伝統工芸品之証
喜如嘉の芭蕉布保存会・喜如嘉芭蕉布事業協同組合証紙付き
◆最適な着用時期 7月・8月(盛夏)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 街着、お食事、ショッピング、行楽などのカジュアルシーンに。
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
特殊地入れ11,000円+麻衿裏6,600円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
・ポリエステル糸でのお仕立てとなります。
絹糸での縫製ご希望の場合は、その旨必ずご指示下さい。
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)