商品番号:1552204
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
日本最古、まさしく原始そのもの…
アイヌ語で『結ぶ・縛る』を意味する科布。
古来、北方より東北地方へと伝えられてきたそうです。
沖縄の芭蕉布、静岡の葛布と共に…
日本三大古代布のひとつに数えられる織物、科布。
※正式には「木へん」に「品」と書いて「しな」と呼ぶ字を用います。
ご存知の通り本当に本当に創作数の限られる、科布。
人々の暮らしを支えてきた、最古の布のひとつ。
その尊さと力強さを今に伝えるのが、この無地織でございます。
織りなしたのは明治25年創業の十日町の老舗、根善織物。
弊社では染物のご紹介が多い中、問屋さんにお願いを重ねご紹介が叶いました。
人の手が自然に寄り添い、
山の恵みを少しずついただきながら生まれた太古から続く布…
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
ざっくりとした太糸で織りなされたナチュラルな帯地。
自然そのものを感じさせます。
ざっくりとした織り上がりは、野性味と温もりを併せ持ち、
人工的な染めでは決して得られない、木そのものの表情が陰影として浮かび上がります。
麻・木綿・苧麻などの自然布、あるいは節のある真綿紬とも好相性で、
民藝的なコーディネートにはこれ以上ない存在感を放ちます。
装飾のない無地だからこそ、素材の物語が立ちのぼり締める人の感性が際立つ。
自然とともに生きる心、その証として、
この帯は静かに、そして力強く、着姿を支えてくれるでしょう。
【 科布について 】
「シナノキ」や「オオボダイジュ」の
樹皮からつくられる日本最古の織物のひとつ。
葛布・芭蕉布と並ぶ日本三大古代布。
樹皮から採れる靭皮繊維をはぎ、灰汁で煮て薄く裂き、
出来上がった糸を織り上げる。
茶褐色をしていて粗剛で織り目はあらく野趣に富み、
通気性がよく、軽く、水濡れにも強く、使いつづけるほどに
味わいが増す。
現在は新潟県や山形県の一部地域のみで生産されている。
手績み科糸100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
全通柄
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけなど
◆あわせる着物 織の着物、上布など