商品番号:1551612
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
単衣に咲く織の花…
沖縄・八重山諸島の西端、与那国島に伝わる「与那国花織」。
その美しさと希少性から室町界隈でも滅多と出逢う事がございません。
今回は、その貴重な与那国花織より極めて珍しい単衣仕立ての逸品のご紹介が叶いました。
高温多湿な気候の中で受け継がれてきた通気性と軽やかさに加え、
洗練された幾何文様の美しさが見事に融合した逸品。
南国の太陽のぬくもりを、肌にそっと閉じ込めたあたたかな織物。
どうぞお見逃しなくお願いいたします。
【 お色柄 】
穏やかで、落ち着いた草木染の色彩。
やわらかく、肌なじみのよい生成色を基調として、
格子に花織を襷状に込めて織りなして。
所々にあしらわれた赤橙の挿し色が、織地全体の印象を柔らかく引き締め、
目に見えない島の風土や暮らしを感じさせます。
織りの凹凸が生む陰影により、着姿に立体感と奥行きが生まれ、
見る角度によって表情が変わるのも魅力。
さらりと肌に馴染む地風の両面浮花織は、単衣としての着心地にも秀でています。
ただ美しいだけでなく、希少性と物語を持つ織物。
それが与那国花織です。
単衣の選択肢の一つとして、また日常にそっと寄り添う文化のかたちとして、
確かな存在感を放つひと品です。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 与那国花織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1987年4月18日指定)
沖縄県八重山郡与那国町で作られている
与那国織の一種
与那国花織は、その昔首里王府への貢納品とされていた
歴史があり、地となる緯糸の他に加えた糸を
表に浮かせて製織する緯浮花織(よこうきはなおり)と、
経糸の一部を浮かすことによって格子縞の平織面上
に地の緯糸が浮かび、両面使用できる両面浮花織がある。
縞柄と小花柄でつくられる直線的な幾何学模様が主流で
サイコロの5の目のように点を並べたイチチン花(五つ花)、
4つをひし形に並べたドゥチン花(四つ花)、ダチン花
(八つ花)の3柄が代表的。
その他にイルク花やミング花など10種類にもおよぶ柄がある。
糸の染色は福木やガジュマル、インド藍、ハイビスカス、
車輪梅など自生する植物を用いた植物染料染で、生糸を
使用するためしなやかな地風が特徴。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
※居敷当無し、背伏せ付き、パールトーン加工済み
身丈(背より) | 158cm (適応身長163cm~153cm) (4尺1寸7分) |
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裄丈 | 66cm(1尺7寸4分) |
袖巾 | 34cm(0尺9寸0分) |
袖丈 | 49.5cm(1尺3寸1分) |
前巾 | 24cm(6寸3分) |
後巾 | 30cm(7寸9分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈68.5cm(1尺8寸1分) 袖巾35.5cm(9寸4分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 単衣(5月下旬~6月、9月~10月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、お食事、観劇、お出かけ、行楽など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。