商品番号:1513389
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【 仕入れ担当 中村より 】
ふんわり、幽玄、幻想的な意匠美…
染織の名門≪しょうざん≫より、
本夾纈をモチーフに生み出された人気シリーズ、
華夾纈による特選袋帯のご紹介です!
滅多とご紹介の叶わない逸品を、
西陣帯問屋さんから特別に仕入れてまいりました!
これから迎える単衣の季節にも最適な風合いでございます。
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
さらりとして、オーガンジーのような質感の、
櫛織によるよろけた質感の帯地。
お色は、きりりとした墨黒に染上げております。
ふんわり、ほのかな光沢に地紋の生み出す陰影の奥行き。
そのこだわりの帯地の上に、地色に引き立つお色使いにて、
大きな唐華が表現されております。
繊細に、やさしく、たおやかに…
けぶるような表情がなんともやわらかな、多彩の正倉院唐華。
また、意匠の一部にほのかに施された金彩と箔の加工には、
工芸品のような輝きを含んで。幻想的に浮かび上がる意匠に、
悠久の時が、あらわされました。
また、中の帯芯には、金糸を織り込んだものをそっと忍ばせ、
よろけた地風の合間から煌めきが感じられる仕上がり。
【 夾纈について 】
聖武天皇の宝物庫「正倉院」には、
数多くの染色裂が残されております。
そのうち、その当時(天平時代)に創られた裂が「天平の三纈」と
呼ばれるものでございます。
絞り染めの、「纐纈(こうけち)」。
ろうけつ染めの、「臈纈(ろうけち)」。
そして板締めの、「夾纈(きょうけち)」。
「夾纈」は、その技術の難しさより現在ではほぼ用いられていない、幻の染技です。
「夾纈」の「夾」は文字通り「はさむ」を意味します。
透かし彫りした板の間に布を挟み、透かした隙間に染料を注ぎ込みます。
板で締められた部分は防染され、透かしの形に模様ができあがる――
一見単純なように思われますがこれが本当に難しく、現在でもこの技法には、
多くの謎が残されております。
何故それほどまでに難しいのか…
まず第一に、「夾纈」に用いる板は、完璧に平らでなければなりません。
染料は液体ですから、目に見える程度の平らな板ではわずかな隙間から
染料が入り込み、染めようとする形がくずれてしまいます。
二枚の板面が「寸分の隙間もなく」合わさらなければ、防染はできません。
また次に、布を板に挟んで防染するには圧力を加えなければなりませんが、
その圧力は、これもまた完璧に一様でなければ、全体の防染度にむらが
できてしまいます。しかし、透かし彫りした板に平均的に圧力を掛けるのは、
実に困難なことです。
現代でも難しいこの技術を、当時の人達はどのように解決したのか…
一心に磨きぬいた職人技に頼ったのでしょうか。
今となっては、知る由もございません。
簡単な原理ながらも、実際に染めるのには困難を極める「夾纈染」。
その一番の特徴は、「染めのやわらかさ」かと思います。はっきりとお柄が
現れる臈纈とは正反対に、木片で挟み込まれて防染された意匠は、ふうわりと
奥底から浮かび上がるかのように、実にやわらかに、幻想的なムードをまとって
浮かびあがるのです。
【 しょうざんについて 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.2401
京都の着物メーカー。(漢字表記は松山)
西陣の糸屋の三男に生まれの戦後の立志伝中の人物で、
しょうざんのウール着物を大ヒットさせた松山政雄が
創業者。
戦後いち早くシルクウール着物やウールお召を開発。
1970年代以降は後のしょうざんの看板商品となる
「しょうざん生紬」を開発。
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
柄付け:お太鼓柄
耳の縫製:かがり縫い
おすすめの帯芯:綿芯(松)
※金糸を織り込んだ帯芯が中にすでに入っておりますが、
若干やわらかめでございますので、おこのみで綿芯をお入れください。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会など
◆あわせる着物 洒落訪問着、付下げ、色無地、高級な織のきものなど
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