【 仕入れ担当 田渕より 】
いにしえの星祭りと織姫についての文献の中で、
織姫が織ったといわれる「五百機衣(いおはたごろも)」。
創業90年を超える米沢の名機屋、佐志め(さしめ)織物より、
いおはた(五百機)織を用いて織りだされた特選九寸帯をご紹介致します。
お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ。
【 お色柄 】
さらりしなやか。
深みのある藤煤竹色を基調として、品の良い光沢感は、まさに大人のための逸品。
帯地だけでもって風格漂う面持ちです。
お柄には異国情緒たっぷりに花唐草を込めた段模様を表しました。
全体的に統一された地色に馴染むお色使いに、
奥行きを感じさせる表情をみせております。
お柄は重厚でいながら、織味は軽くしなやかな仕上がりでございますので
長時間お締めいただきましても負担にならない仕上がりでございます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【五百織(いおはた)について】
五百機とは、たくさんの織という意味で、
古くは万葉集にも織姫の織物として詠われております。
その名に恥じない、打ち込みの巧みさが、
本当にしなやかな地風を生み出した逸品です。
織女の 五百機立てて織る布の
秋さり衣 誰れか取り見む
織女がありとあらゆる全ての機をたてて織った布でできた秋の衣は、
いったいだれが見るのであろう…。と彦星を思う秋の歌がございます。
そんな天上の美しい衣を丁寧に織り上げるという祈りに想いを重ね、
コツコツ通りあげられた繊細な表情。
手間暇を惜しまず…。
丈夫に、しなやかな絹布で織り上げられた精緻な文様を込めております。
絹100%
長さ約3.7m
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、芸術鑑賞、お食事、お出かけ、お稽古など
◆合わせるお着物 付下げ、色無地、小紋、織の着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。