商品番号 1396998

【男物】 【宮古上布】 高級手績み芋麻手織り上布 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「蚊絣無地」 憧れ上布の希少な男物! 絶品の蚊絣無地! 身丈143 裄69

売切れ、または販売期間が終了しました。

【仕入れ担当 田渕より】
究極の憧れ、宮古上布。
お色柄ともに「これぞ宮古上布」とも言うべき表情。

中でも蚊絣無地のものになると…
本当にご紹介が叶わない至極のひと品。
その希少性は、ご説明申し上げるまでもないことでしょう。

経緯手績み芋麻100%、草木染手織りの宮古上布をご紹介いたします。
年々その希少性が高まりつつある中、男物仕立ての貴重なご縁がございました。
証紙等はございませんが、一期一会のこの機会、
最高級の夏衣をお見逃し無くお願いいたします。


【お色柄】
琉球藍により染色された、しっとりと深い、黒に近いような濃藍色の地。
その地に、細やかな絣を内に込めた蚊絣文様が
奥ゆかしい華やぎをもってあらわされております。

宮古上布に触れたことのある方でしたら、ご存知のことと思います。
「カーボン紙のような」とよく形容されるように、
薄く薄くハリがあり、そしてこの独特の蝋引きの光沢感…

伝承の織りを引き継いでゆくという、単なる衣装を超えた、文化の世界。
逸品と称される他の産地の紬と同じように、宮古上布もまた、三代物。
貢納布としての厳しい歴史、生業としての宮古上布づくりの難しさ。
職人の死亡や高齢化によって、年々「幻」となっていくその織り技。

必ずやお喜びいただけるお品でございます。
この機会にどうぞコレクションにお加えくださいませ。


【商品の状態】
中古品として仕入れて参りました。
ご着用には大きく差し障りございませんが、麻素材のため、
摩耗による糸浮き、小キズ、着用シワが所々見受けられます。
また畳皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。


【宮古上布について】
永い歴史を持ちながら…
存続が危ぶまれて久しい幻の織物、宮古上布。
着物好きが「いつかは」と憧れる、織りの宝でございます。

日本四大上布のひとつに数えられるなめらかな仕上がり。
400年前、琉球王朝から功績を認められて栄進した夫のために妻が上布を織り、
お礼の意味で王に献上したのが、宮古上布の始まりとされております。
格調高い品位にあふれ、昭和53年には国の重要無形文化財の指定を受けています。

宮古には、「宮古織り」「宮古麻織」「宮古苧麻布」「宮古上布」があります。
生地端に名前が織り込まれますが、それぞれ素材が異なってまいります。

 「宮古織り」 → 経糸:木綿 緯糸:ラミー(縞模様中心)
 「宮古麻織」 → 経・緯糸:ラミー(縞模様中心)
 「宮古苧麻布」 → 経糸:ラミー 緯糸:手績み苧麻糸(ブー)
 「宮古上布」 → 経・緯糸:手績み苧麻糸(ブー)100%

 ※ラミー=機械で紡績した麻糸


宮古上布は、まず糸づくりからその製作工程がはじまります。
大事に育てた苧麻の繊維を指や爪を使って細く裂き、
それを指で丁寧に撚り、紡いで糸にしていきます。
その糸は図案にそって絣括りされ、天然染料の藍や福木によって染色。
そしていよいよ、根気強く手織りされるのです。

そうして布となった宮古上布の最後の工程は、糊付けと砧打ちです。
この仕上げの加工を「洗濯」と言い、洗濯された宮古上布の生地は、
糸ムラがなくなり、蝋引きしたような艶としなやかさが生み出されます。
原料の麻の生産から最後の工程まで、全てが手作業で行われます。
一点に相当な時間を要するのも、おのずとお分かりいただけましょう。

激減する創作数。
それは…
宮古上布の織り手や苧麻績み者が高齢になり、原料の苧麻が足りないこと、
また高度な技術を習得するのに長い年月がかかりすぎ、
若い技術者が育ちにくいということなどがあるようです。
宮古上布だけを織っていては、生活できない状況と言われております。

宮古上布に触れたことのある方でしたら、ご存知のことと思います。
「カーボン紙のような」とよく形容されるように、
薄く薄くハリがあり、そしてこの独特の蝋引きの光沢感…

 草から績まれた一本の糸が人の手と手をつなぎ、
 心と心を織り成してうまれた布。
 芋麻の栽培、糸績み、織り、砧打ち、悠久の時をこえた伝承のいとなみ。
 草木に染まり、風をはらみ、光を宿す大地の布だ。

母から娘へ、そしてその子に…
伝承の織りを引き継いでゆくという、単なる衣装を超えた、文化の世界。
逸品と称される他の産地の紬と同じように、宮古上布もまた、三代物。
およそ300年前、旧藩時代の上布が現在も保存されているほどです。

貢納布としての厳しい歴史、生業としての宮古上布づくりの難しさ。
職人の死亡や高齢化によって、年々「幻」となっていくその織り技。
心を込めて創作されたものであることを…
豊かな心に、感じとっていただければと願っております。

商品詳細

- 素材・サイズ

経緯手績み芋麻100% (縫製:手縫い)
背より身丈143cm(適応身長174cm前後) (3尺 7寸 7分)
裄丈69cm (1尺 8寸 2分) 袖巾34cm (8寸 9分)
袖丈48.5cm (1尺 2寸 8分)
前幅28cm (7寸 3分) 後幅31cm (8寸 1分)
※居敷当無し、背伏せ付き

【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)

◆店長おすすめ着用年齢 ご年齢は問いません

◆着用シーン 観劇、音楽鑑賞、お食事会、街着、行楽、ご趣味の集まりなど

◆合わせる帯 角帯

※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。

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