【 仕入れ担当 田渕より 】
重厚感あるしっかりとした帯地、緻密な織技法、
その風合いだけでもただならぬ風格を漂わせます。
龍村美術織物より、唯一無二の風格溢れる一条を仕入れて参りました。
まずはどうぞご覧くださいませ。
【 お色柄 】
銘 『 円文白虎朱雀錦 』
しなやかに織りなされた渋みのある蘇芳色の帯地。
お柄には全通に渡って細やかに鳥獣文を込めた円を織りなしました。
ササン朝ペルシャ式の円文に囲まれた白色の動物は、四神文の一つである白虎で、
赤い鳥は同じく四神文の一つの朱雀です。
白虎は西方の守護神で、朱雀は南方の守護神であると中国古代では信じられていました。
原品は法隆寺伝来の錦で飛鳥時代の作品であり、
周囲の唐草も当時の典型的な文様と言えます。
本品は、この原品に少しの変化を求めて現代的に織り出した作品です。
伝統と歴史。
積み重ねた年月、重み。
どうぞこの機会をお見逃しのないようお願いいたします。
【経錦について】
経錦とは、何色もの彩色を用い紋様を織り出す錦の中でも最も古い歴史を持つ織物です。
中国より渡来し、7~8世紀の飛鳥・奈良時代の遺品は、法隆寺や正倉院に伝えられています。
経錦の技法は、経糸によって地の文様も織り出されている錦です。
つまり、三色の配色によるものであれば三色三本の経糸を一組として、これが互いに表裏浮き沈み交代して、地や文様を織り出しています。
絹100%
長さ約4.4m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.644 龍村美術織物謹製
耳の縫製:袋縫い
全通柄
※帯芯付き
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、趣味のお集まり、お茶席など
◆あわせるお着物: 付下げ、色無地、小紋、織の着物など