高い品格を宿した深艶感のある豊富な色使いはロイヤルカラーと呼ばれ、
多くの着物ファンに支持されている、
ご存知、皇室献上作家「藤井寛」氏の特選訪問着をご紹介いたします。
そのやわらかな彩り、しっとりとした紋綸子の華やぎ。
一目でわかる藤井寛氏の代表的な柄行を、
お裾柄を中心にすっきりと描いた逸品。
古典を知り尽くした匠の結晶のような作品でございます。
藤井寛氏が描き上げた原画を、職人さんは引き染を一切せず、
すべて巾6分から1寸5分の刷毛を駆使して地染めから色挿しまで、すべての工程を手挿し友禅で行うのです。
こちらの訪問着を仕上げるまで、約一ヶ月。
何度も何度も引き合わせては染、引き合わせては染…
すべてを同じ湿度、同じ染料濃度で加工しなければ同じ色には仕上がりません。
思わず、時を忘れるほどの豪華さをご堪能くださいませ。
淡く上品なクリーム色の地には、
紗綾形に草花の紋綸子地を織りなしました。
氏の代表的な雲模様は重なりあい、
淡く調和した薄色を多く用いてまとめあげ、春秋の花々をそこここに。
御所解文様は実に典雅なるムードが漂っております。
折々の花々に加えまして、王朝のみやびをも感じさせてくれる仕上がりです。
箔使いの抑えた煌きと金駒刺繍のくっきりと際立つ輝き、繊細に調和する色彩美…
言葉では言い表せない程の贅を尽くした最高の気品が澄み渡るようなこの上ない美しさは、
どなたが見られてもきっとお喜びいただけることでございましょう。
まさに正統派のしとやかな友禅美がしっかりと感じられるおきものです。
時代を超えて支持される最高の意匠美。
その格調高い艶やかさは、装う者に華やぎをまとう
大人の女性としての自信をしっかりと身につけさせてくれることでしょう。
お嫁入りのおきものとしてもおすすめでございます。
極みのような、卓越された美の結晶を、
是非この機会にお楽しみいただければと存じ上げます。
【藤井 寛】
昭和10年 下絵師 藤井桃陰の長男として生まれる。
昭和34年 同志社大学経済学部卒業。後、父桃陰に師事する。
[主たる作品]
・皇后陛下 御訪問着(瑞雲重ね)制作に従事
・皇太子妃殿下 御振袖(王朝典雅扇)の制作に従事
・秋篠宮妃殿下 御訪問着(山取松藤慶長模様)制作に従事
・紀宮様 御振袖(雲取典麗彩重ね)の制作に従事
絹100%
たち切り身丈185cm 内巾38cm(裄最長約72cm)
白生地には、丹後ちりめんの紋意匠地「彩の宴」を使用しております。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、パーティー、レセプション、お茶会、音楽鑑賞、観劇など
◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
解手のし5,500円+※胴裏7,260円~+海外手縫い仕立て33,000円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+16,500円(税込)
※堅牢染め・本加賀など、染めのしっかりした御着物への抜き紋入れには、
堅牢抜き代4,400円(税込)が必要となります。