古典美術の本場大島紬の最高峰ブランド・『都喜エ門(ときえもん)』でお馴染み、
藤絹織物より緯双絣の逸品大島紬のご紹介でございます。
【 藤絹織物・都喜ヱ門 】
戦前、戦後を通して大島紬の世界で活躍した名瀬市大熊出身の
故・藤都喜ヱ門氏(本名:都喜七)。3年かけて大島紬の全工程をマスターし、
18歳で大島紬工場主になり、戦時中に鹿児島に疎開しましたが、戦後間もなく
大島紬業を再開されました。
その後、藤絹織物を設立し、大熊にも工場を開設。
色大島、白大島、さらに独特の美術大島を開発し「都喜ヱ門ブランド」を
誕生させ、大島紬の振興に生涯をささげた功績で1997年に南日本文化賞受賞、
99年1月、惜しまれつつも88歳の生涯を閉じられました。
現在は、その都喜ヱ門氏の心を受け継いだ職人たちによって、
大島づくりの名門として、紬ファン憧れのお品を多く世に輩出しております。
今回ご紹介のお品は、緯双絣のお品となっております。
緯双とは、経糸に細かな縞などを織り込み、緯糸に絣糸を用いて、
経緯(たてよこ)絣のような表情に織り上げられる技法。
いわゆるカタス式や一元とは異なるものになりますが、
素人目には経緯絣と全く見分けがつかないほど、
熟練の職人技によって織り上げられた細やかな絣に仕上がっております。
大島紬の魅力ともいえる、シャッシャッという大島特有の絹鳴り、
さらりと肌に軽い着心地の良さ…
一度お袖を通されますと、きっとやみつきになることでしょう。
味わいある黒色を基調として、蚊絣を緻密に織りなしました。
これからも何十年・何百年と織り継がれていく伝統的な紬ですので、
その技術の確かさや着心地の良さをお楽しみいただける事と思います。
大島独特の滑らかな手触りとシワになりにくい性質、
着れば着るほど着心地がよくなる素晴らしい風合いを楽しみながら、
ご自身だけの自慢の着姿をお楽しみいただければと存じ上げます。
織の巧みさはもちろん、その大島の彩りもまた、都喜ヱ門ならではの出来栄え。
一度、手にとってご覧いただければ、他の大島とは一線を画すその美しさを
感じていただけることでしょう。
お着物通の方に…
お手元でご愛用頂ける一品となりましたら幸いで御座います!
絹100%
長さ11.8m 内巾41cm (最大裄丈約78cm)
藤絹織物謹製
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、芸術鑑賞、女子会、街着、ランチ、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 九寸帯、八寸帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立ご希望の場合、
[ 袷 ]
地入れ2,750円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+お仕立代26,400円(全て税込)で承ります。
[ 単 ]
地入れ2,750円+衿裏2,200円+お仕立代26,400円(全て税込)で承ります。
・海外手縫い価格です。国内手縫いは、「大島紬・結城紬」+23,100円(税込)、「左記以外の紬」+12,100円(税込)で承ります。