時代を超えて愛される本結城の逸品。
ふんわりと、自然の温もりに包み込まれるような…
紛れもない本物の織味をご堪能いただきたく思います。
★お仕立て上がりの中古品として仕入れてまいりました。
着用シワはごくごくわずかで、
その他汚れや焼け等見受けられない美品です。
「重要無形文化財」の本結城は、
手紡ぎの絹糸の使用、手括りの絣、地機で織り上げられる事の、
三つの要件を満たさなければ指定されません。
今回ご紹介いたしますのは、
その要件をすべて満たした文化財指定の経絣のお品です。
糸づくりでは、
蚕の繭からつくられた袋真綿を「つくし」と呼ばれる台にからませ、
この一端より職人が指先で器用に糸を引き出します。
右手の指で内側へ糸を捻り、さらに左手で捻り戻しをいたしますので、
糸自体は平糸になって撚りがかかっておりません。
これが着れば着るほど風合いの良くなる結城紬の秘密です。
また、絣括りは経糸・緯糸を別々に目印の墨付けをして、
口にくわえた木綿の糸でしっかりと絹糸を括ります。
括りが弱いと染料が括りの中に入り、綺麗な絣糸にはなりません。
地機の織り技法では、経糸の片側を機にとめ、もう片側の手前の部分を枠に、
きちんと糸を整列させた紐状のものを織り手さんの腰に巻きます。
経緯ともにピンと糸が張った状態で織り上げられるのではなく、
織り手さんが全身を使って経緯を調節して織り上げるので、
驚くほどしなやかに仕上がります。
お色は、キリッと深みある墨黒色の地。
黒よりも奥行きが感じられ、
どのご年代の方にもしっくりと馴染む表情は
定番の一枚、長くご愛用の一枚としても本当にお勧めのお色です。
そこに白鼠色、深紅色の経絣糸を用いて、
じぐざぐとしたつづら折れ状の、
シンプル、かつモダンなお柄をに織り出しました。
小粋でスタイリッシュに、
かつ地の風合いがそっと柔らかさをプラスして…
お若い方からご年配のお方まで幅広くお召しいただける、
デザイン面も大変素晴らしい一品となってございます。
若い方は明るいお色目の帯をあわせて、
お年を重ねるごとに帯も落ち着いたお色をコーディネートして、
終生の友としての装いをお楽しみいただけます。
三代お召しになって味が出る、といわれる本結城のお着物。
上質な真綿を使用した本作品をお手にしていただければ…
その本質をお分かりいただけるかと思います。
本当に柔らかな風合いに、良い意味で驚いていただけるのでは無いでしょうか。
織り手さんや絣を括って糸を染める職人さんの根気が伝わってくる
確かな織物という美術工芸品。
一流の手仕事の美しさを末長く愛でていただける方にお届けいたします。
洗い張り、仕立て直しを繰り返して、
母から娘へと世代を超えて、末長くご愛顧いただきたい逸品でございます。
この価格でご紹介できることもめったとございません。
どうぞ大切に…
歳月を経ることで生まれる織のなじみを肌奥にしっかりとご堪能くださいませ。
お見逃しなく…
表裏:絹100% ※手縫い仕立て
背より身丈157cm(適応身長152cm~162cm)(4尺 1寸 4分)
裄丈68.5cm(1尺 8寸 1分) 袖巾34cm(9寸 0分)
袖丈49.3cm(1尺 3寸 0分)
前巾24.5cm(6寸 5分) 後巾29.5cm(7寸 8分)
※居敷当付き
◆最適な着用時期 単衣の季節(5月中旬~6月、9月いっぱい頃)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 街着、観劇、気軽なお食事、趣味のお集まり、観光・ご旅行等
◆あわせる帯 名古屋帯、半巾帯等
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※お仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。