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”怖さ”を消すには、やってみる 「きものとわたしのエイジング」vol.4

”怖さ”を消すには、やってみる 「きものとわたしのエイジング」vol.4

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「やってみたいこと」に年齢で制限をかけるなんてナンセンス。洋服でもきものでも、着たい色柄を身に纏ってみる。高価なものでもチープなものでも、それを選ぶ基準は歳ではなく、好きか、似合うか。

2023.03.14

よみもの

コンプレックスや老化を受け入れる 「きものとわたしのエイジング」vol.3

雑食的なきものの楽しみ

桜が美しい時期の、卒業・入学式シーズンもひと段落した頃でしょうか。

普段からカジュアルにきものを楽しまれていらっしゃるかたにとっても、式典用の着こなしはやはり特別な機会といえますね。

普段、きものに馴染みのないかたがイメージするきものといえば、訪問着などに多く見られる淡い色遣いと花柄なのかもしれません。

実際にきもの姿を目にする機会は減っており、ハレの日に着たきもの姿の写真は、一斉にSNS上に流れるので、イメージが固定されやすいと感じました。

「これもきものなの?」

photo by vvching_studio

というのも以前、カジュアルな木綿の水玉のきものを着ていた時に、「これもきものなの?」と興味深く質問されたことがあったからです。

自分が着るのに花柄は二の足を踏むけれど、きものには興味はある、という人は実は多いのかもしれないと思った瞬間でした。

きものには興味はある、という人は実は多い

photo by vvching_studio

私もどちらかといえば、はんなりした花柄や古典柄よりも、ぼかしやシマなどの幾何学模様や、無地感覚のきもののほうが自分には合うと感じています。

ただ、「それだけ」と決めてしまうのはもったいないのと、見て美しいものは身に纏いたい欲とで、雑食的にいろいろ着ています。

色についても、洋服ではなかなか手の出ない色でも、きものとなると「チャレンジ」してみたくなるから不思議です。

マンネリ化していませんか

年を重ねていくと、冒険やチャレンジをする機会も減ってきます。

生活スタイルも決まりつつ、自分に似合うものや好きなものも固まってきます。

お化粧の仕方や髪型も流行にのるというより、自分が落ちつくところに着地するようになってきていませんか?

チャレンジしてみませんか?

photo:vvching_studio

それが悪いというわけではなく、長年かけて作ってきた「自分らしさ」の集大成なら、素敵なことだし、ひとつのスタイルを築き上げたと自負もできるでしょう。

でも、もし大満足でないなら、まだまだチャレンジしてみませんか?

撮影という機会

先日、インスタグラム経由で、プロのヘアメイクさんとカメラマンさんから連絡をもらい、きもの姿の写真の撮影をしていただきました。

期待と緊張とでドキドキ

ヘアメイク annaooxx
撮影 vvching_studio
撮影助手 thxfri
スタジオ 53_studio_

ヘアメイクさんにお任せするのは久しぶりのことで、期待と緊張とでドキドキしました。

普段自分でするのとは大違いで、別人のような顔が鏡に写っていてとても新鮮!

自分では気づかなかった魅力を引き出してくれるプロの技に驚きを感じ、普段のメイクも、もう少し頑張ろうと思ったひとときでした。

カメラマンさんからのポーズの指定にも納得、感心するところと、反対にきものでは多少の違和感を覚えるポーズの指定とがあり、勉強になりました。

「撮影」という非日常的な機会や、プロの手で仕上げていただいた自分を客観的に見るのは、とてもエキサイティングな瞬間なので、ぜひとも経験していただきたいと思います。

エキサイティングな瞬間

photo by vvching_studio

年齢を重ねても新しいことに挑戦しよう

歳で制限をかけるなんてナンセンス

photo by vvching_studio

「やってみたいこと」に、年齢で制限をかけるなんてナンセンスです。

ですが確かに、若い頃よりも新しいことや慣れないこと、マンネリを超えることを始めたり、挑戦するときには怖さを感じるようになってきているのも事実です。

心身ともに、怪我をしたくない、痛い思いをしないように防衛本能が働いているのかもしれませんね。

同時にわかっていることは、「怖さ」を消すにはやってみるしかないということ。

「怖さ」を消すにはやってみる

photo by vvching_studio

洋服でもきものでも、着たい色柄を身に纏ってみる。

高価なものでもチープなものでも、それを選ぶ基準は歳ではなく、好きか似合うかで判断したいと思うのです。

きものは特に選択肢が多く幅広いので、手の出しがいがありますよ。

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