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平安神宮の見どころランキング。文豪たちにも愛される名所の由縁

平安神宮の見どころランキング。文豪たちにも愛される名所の由縁

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広い境内にさまざまな観光名所がある平安神宮。今回は、平安神宮の荘厳な建物や、平安京千年の造園技法を結集して造られた名所、神苑庭園の見どころをご紹介するとともに、平安神宮をお詣りする際におすすめの着物をご提案します。

2023.03.27

よみもの

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平安神宮は、平安京朝堂院を模して造られ、平安時代の雅な雰囲気を今に伝えます。

今回は、平安神宮の荘厳な建物や、平安京千年の造園技法を結集して造られた名所、神苑庭園の見どころをご紹介するとともに、平安神宮をお詣りする際におすすめの着物をご提案します。

平安神宮とは

平安京は京都市左京区にある神社で、24メートルもの高さの大鳥居や應天門、大極殿など圧巻の建築規模を誇ります。本殿の背後には「神苑」と呼ばれる広大な日本庭園が広がっており、多くの見どころがあります。

平安神宮基本情報

平安神宮基本情報
アクセス 【電車】
地下鉄東西線「東山」駅から徒歩約10分
【バス】
「岡崎公園美術館・平安神宮前」バス停から徒歩約5分
住所 京都市左京区岡崎西天王町97
費用 【拝観料】
大人:600円
小人:300円
拝観時間 【境内】
6時~17時
【外苑】
8時30分~16時30分
(季節によって変動あり)
おすすめの時期 紅葉の時期:11月上旬~12月上旬
ホームページ http://www.heianjingu.or.jp/

平安神宮の歴史

平安神宮の歴史

平安神宮は平安遷都1100年を記念して、1895年(明治28年)に創建されました。

平安神宮は平安京の遷都を行った第50代天皇、桓武天皇を祭神に迎え、京都の人々によって建てられた神社です。桓武天皇は在位中、難民を救済し内政を整え、海外とも交易をして、日本の発展に努められました。幕末の戦乱で荒廃していた京都の再建を願う人々が、桓武天皇を慕い、祭神に迎えたのです。

1940年(昭和15年)には、市民の懇意によって明治維新の基を開いた第121代天皇、孝明天皇が祭神に加えられました。そうして平安神宮には、平安京を造られた天皇と、平安京の最後の天皇がまつられることになったのです。

1976年、平安神宮放火事件が起こり、本殿や内拝殿など9棟もの建物が焼失してしまいました。当時の平安神宮は文化財指定を受けておらず、再建にかかる費用集めは困難を極めました。そこで全国から募金を募り、3年後にはほぼすべての建物が再建されたという歴史があります。

2010年には、大極殿、東西歩廊2棟、蒼龍楼、白虎楼、應天門、龍尾壇等創建当時の社殿が重要文化財に指定されました。

さらに、広大な平安神宮神苑はしだれ桜が特に有名で、その美しさは文豪の心を捕らえ、愛されました。谷崎潤一郎は『細雪』にてその美しさを讃えています。

川端康成も『古都』にて「ここの桜はたちまち人を春にする。これこそ春だ。」と南神苑に咲く八重紅しだれ桜を記しています。

絶対に抑えておきたい、平安神宮の見どころ6選

大鳥居

大鳥居

「岡崎公園 美術館・平安神宮前」でバスを降り、平安神宮へ向かうと、朱塗りの大鳥居が出迎えてくれます。

大鳥居は昭和天皇御大礼の記念事業として建てられたもので、今や街のシンボルともなっています。高さ24m、幅は18mもの大きさを誇る大鳥居は、建設当初は国内最大の鳥居でした。

この大鳥居を目の前にすると、誰もが「ああ、平安神宮へ来たのだ」と実感することでしょう。

應天門

應天門

境内の入り口にあるのが應天門で、平安京朝堂院の正門、應天門の特徴を8分の5スケールで再現しています。碧瓦葺のコントラストが鮮やかな應天門は18.43ⅿもの高さがあり迫力満点で、平安神宮の見どころのひとつです。

その昔、平安京の應天門に掲げられていた額の「應天門」の文字を、弘法大師が執筆しました。その額には、弘法大師が「應」の字の点を書き忘れ、額が掲げられてから筆を投げて書き足したという逸話が残されています。

「弘法も筆のあやまり」という言葉はここから生まれたという説があるのです。

大極殿

大極殿

應天門をくぐると、正面に現れるのが大極殿です。大極殿は朝堂院の中枢で、平安時代には天皇の即位礼など、公的な儀式が行われていました。現在の大極殿は平安神宮の外拝殿として、多くの参拝客を迎えています。

蒼龍楼

蒼龍楼

大極殿の東側に建つ蒼龍楼も、平安京朝堂院の様式を模して造られた重要文化財です。

平安京は北は玄武(げんぶ)、東は蒼龍(そうりゅう)、西は白虎(びゃっこ)、南は朱雀(すじゃく)の四神に守られていると伝えられていました。蒼龍楼は京都の街の東側を守るとされた蒼龍に因んで名づけられました。二重五棟の入母屋造で天へ向かって堂々と建つ姿は、日本のおとぎ話の世界を思わせます。

白虎楼

白虎楼

白虎楼は蒼龍楼と対をなす形で外拝殿の西側に建てられました。

この名前は、平安京を守る四神のうち西側を守る白虎に因んでいます。平安神宮の大きな魅力は、平安京をそのまま再現した建物に出会えるところにあります。

神苑

神苑

平安神宮神苑は明治時代の代表的な日本庭園として知られており、総面積約33,000㎡(約10,000坪)に及ぶ広大な庭園です。平安神宮神苑には、琵琶湖疎水を使用している大きな池を中心とした池泉回遊式庭園があり、それぞれ、東・中・西・南の四つの庭が存在します。

桜や菖蒲、紅葉といった四季折々の植物が見事なことはいうまでもなく、池の周囲に広がる石灯篭や、実際に渡ることのできる池の中央を横切る飛び石など、散策の楽しみは多岐にわたります。風光明媚な趣を感じることができる平安神宮神苑へは何度も訪れたくなることでしょう。

平安神宮に行くなら、上品な着物がおすすめ

お仕立て上がり小紋「彩の情景」|京都きもの市場

お仕立て上がり小紋「彩の情景」|京都きもの市場

もちろんお好みの着物姿で散策をお楽しみいただければと思いますが、平安神宮には典雅なムードの古典的な柄ゆきの小紋もよく似合います。四季折々の花々が一面に染めあらわされた上品な着物は、神苑の雄大な自然にも寄り添って映えることでしょう。

平安神宮は京都の人々の思いによって建てられました。そんな歴史に思い馳せつつ、お好みの装いにて、歴史ある京の名所を訪ねてみてください。

平安神宮へはぜひ着物で

今回は、平安神宮の見どころ6選をご紹介した上で、これらのスポットに合う着物をご紹介しました。

平安神宮では10月の時代祭をはじめ、季節ごとに行事が行われていますので、調べて出かけてみるのもおすすめです。見どころの多い平安神宮や周辺を着物で巡ることで、きっと特別な思い出になるでしょう。

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