京都・甘党茶屋 梅園 うめぞの茶房 『季節のお志るこ』と『かざり羹』 「京都・和の菓子めぐり」vol.4
1927年創業、京都の甘党茶屋『梅園』が手がける『うめぞの茶房』は大徳寺に近い紫野エリアにあります。2016年のオープン以来「レモン」や「フランボワーズ」「紅茶」などのフルーツやフレーバーを生かした餡を寒天、わらび粉で固めた創作菓子「かざり羹」が人気。
四角が定番、丸は季節モノ。
定番ながら2月になると気になるのが「カカオ」。トップには金柑と生クリーム、そして一味が飾られています。
柑橘とスパイス、まさにショコラのような組み合わせです。
今の季節はあたたかいおしるこにフレッシュなりんごと、フランボワーズと炊いたりんご、ドライのりんごが入った「温かい林檎志るこ」。
食感の異なる3種のりんごと、作りたてのもちもちの白玉。とろりと甘いこしあんに、ほんのりフランボワーズが効いたりんごの酸味が絶妙です。冬の静謐さと春がもうすぐそこまで近づいている甘酸っぱさが感じられる一品です。
春は苺、初夏はグレープフルーツ、夏は桃、秋は柿というように、旬の味を取り入れながら進化しているので、訪れるたびに頼みたくなりますよ。
もちろん、「かざり羹」は手みやげにもぴったり。
淡い水色のお包みに黄色の細い紐がキュッと結ばれた可憐さは、幾つになっても心がときめきます。
うめぞの茶房(うめぞのさぼう)
かがたにのりこ
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