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京都・甘党茶屋 梅園 うめぞの茶房 『季節のお志るこ』と『かざり羹』 「京都・和の菓子めぐり」vol.4

京都・甘党茶屋 梅園 うめぞの茶房 『季節のお志るこ』と『かざり羹』 「京都・和の菓子めぐり」vol.4

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1927年創業、京都の甘党茶屋『梅園』が手がける『うめぞの茶房』は大徳寺に近い紫野エリアにあります。2016年のオープン以来「レモン」や「フランボワーズ」「紅茶」などのフルーツやフレーバーを生かした餡を寒天、わらび粉で固めた創作菓子「かざり羹」が人気。

暖簾のかかった引き戸をカラカラと開けると、梅の花のような磨りガラス製のランプが迎えてくれます。その下に置かれたショーケースにお行儀よく並ぶ「かざり羹」が看板商品。左手にある階段は、きもので上がるにはやや急な傾斜なのでご注意を。「みなさん、着慣れているからでしょうか。予想以上に2階で喫茶を楽しまれる方が多いですよ」とスタッフの方が教えてくれました。それから「2階の雰囲気は、きものがよく似合うんですよ」とも。
1927年創業、京都の甘党茶屋『梅園』が手がける『うめぞの茶房』は大徳寺に近い紫野エリアにあります。2016年のオープン以来、「レモン」や「フランボワーズ」「紅茶」などのフルーツやフレーバーを生かした餡を寒天、わらび粉で固めた創作菓子「かざり羹」で人気を集めてきました。

四角が定番、丸は季節モノ。
定番ながら2月になると気になるのが「カカオ」。トップには金柑と生クリーム、そして一味が飾られています。
柑橘とスパイス、まさにショコラのような組み合わせです。

紫野まで足を運んだからにはもう一つ。喫茶でのみいただけるメニュー、「季節のお志るこ」も味わって欲しいところ。

今の季節はあたたかいおしるこにフレッシュなりんごと、フランボワーズと炊いたりんご、ドライのりんごが入った「温かい林檎志るこ」。
食感の異なる3種のりんごと、作りたてのもちもちの白玉。とろりと甘いこしあんに、ほんのりフランボワーズが効いたりんごの酸味が絶妙です。冬の静謐さと春がもうすぐそこまで近づいている甘酸っぱさが感じられる一品です。
春は苺、初夏はグレープフルーツ、夏は桃、秋は柿というように、旬の味を取り入れながら進化しているので、訪れるたびに頼みたくなりますよ。

もちろん、「かざり羹」は手みやげにもぴったり。
淡い水色のお包みに黄色の細い紐がキュッと結ばれた可憐さは、幾つになっても心がときめきます。

蓋を開けた瞬間に歓声が上がるとちょっと得意げになってしまいますね。

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