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おうちきものを楽しもう 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.1

おうちきものを楽しもう 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.1

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「憧れはサザエさんに出てくるフネさん。あんなふうに家できものを着てみたい」……そう語る20代の女性たちの話を聞いたことがあります。「おうちきもの」、いつかやってみたかった、と思っている人も多いのではないでしょうか。

「憧れはサザエさんに出てくるフネさん。あんなふうに家できものを着てみたい」……そう語る20代の女性たちの話を聞いたことがあります。
「おうちきもの」、いつかやってみたかった、と思っている人も多いのではないでしょうか。

新型コロナの影響で、なるべく外出はせずに自宅で過ごすように言われて、なんだか気が滅入るわ、とおっしゃる方、家できものを着てみては?
着るものが変わるだけで、気分も大きく変わります。
誰に会うわけでもなくても、鏡に映った自分には会います。
ふとしたときに窓や戸棚のガラスにきもの姿のシルエットが映りこむだけでも、ふだんと違った時間の過ごし方になりますよ。

何枚もなくていいのです。
一枚を「これはおうちきもの用!」と決めて、帯や小物で変化をつけて毎日楽しむというのもアリです。
ほぼ毎日きものを着て暮らしているわたしでも、いつものふだん着は1~2枚。
半幅帯や半衿の組み合わせで変化をつけていますが、かなりのヘビーローテーションです。

わたしのおすすめは、なんと言っても木綿のきもの!
ふだんきもの初心者の方からは「ゆかたと何がちがうの?」と聞かれることがありますが、大きく説明すると、素材はほぼ同じですが色柄と雰囲気がちがいます。

木綿のきものは、着付けの自主練にも最適です。
生地がつるつる滑ることもないので、おはしょりを作るときにもたつきません。
日本のあちこちに木綿きものの産地があって、それぞれの産地によって風合いが違ってくるのも面白いところ。
お気に入りを探すのもいいかもしれませんね。
ちなみにこの頃のわたしは、母が若い頃よく着ていた久留米絣という木綿のきものを着ています。

家事をするときは、割ぽう着があると便利ですが、なければ腰ひもをたすきにしてエプロンをすれば大丈夫。

最近では和洋MIXというきものの着方も流行っているので、手持ちのブラウスと組み合わせたり、裾からロングスカートを見せたりするときの長さのバランスを研究したりするのもいいかもしれません。

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