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老舗ブラセリー『フーケ』 ~シャンゼリゼ通り周辺~ 「きものでパリ navigated by MariMaeda」vol.6

老舗ブラセリー『フーケ』 ~シャンゼリゼ通り周辺~ 「きものでパリ navigated by MariMaeda」vol.6

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年末年始をパリで過ごすため、世界中から観光客の方々が来られ大変な賑わいとなっているシャンゼリゼ通り。着物で行きたい人気スポットをナビゲートいたします。

2023.11.09

よみもの

夢のサロン・ド・テ『ラデュレ』 ~シャンゼリゼ通り周辺~ 「きものでパリ navigated by MariMaeda」vol.5

パリ五輪に向けて

パリ

提供/MariMaeda

12月のシャンゼリゼと言えば、夢の国に迷い込んだかと錯覚するほどに美しいイルミネーション!

節電モードだった去年までと異なり今年は2024年1月7日まで点灯、大晦日は一晩中その輝きを楽しめるそう。

現在パリは、来年のパリ・オリンピック開催を控え、あわただしく街中の整備が行われています。シャンゼリゼも会場の一部になることから、現在工事中となっている場所やリニューアルの建物が多く見受けられます。

シャンゼリゼと言えば『フーケ』

エントランスは、ドラマチックなレッド・カーペット。

エントランスは、ドラマチックなレッド・カーペット

1899年創業の老舗カフェ&ブラセリー、フーケ(Le Fouquet’s)。その名前は創業者のルイ・フーケ(Louis Fouquet)に由来します。

俳優や映画関係者、著名人が訪れるお店としても知られ、2006年には敷地内に五つ星のホテル『フーケ・バリエール』がオープンしました。

世界中の俳優や著名人のお名前が刻まれています

世界中の俳優や著名人の名前が刻まれて

ブラスリーのテラス席は、シャンゼリゼ通りとジョルジュサンク通りの2か所にあり、とりわけシャンゼリゼ通り側のテラスは、常に観光客で賑わっています。

テラス席

シャンゼリゼ通りを眺めながらのひとときは、格別。

メニュー内容もまさに老舗ブラスリーらしく、古典的なフランスの伝統を感じます。

メニュー表

洗練された内装とスマートな接客

レストラン内

レストランのお部屋は大変洗練されたインテリアで、壁にはずらりと、このお店を愛した著名人写真が飾られています。

さすが格調のあるお店ならではで、スタッフの対応もとてもスマート。着物で伺うのにもふさわしいお店ですね。

バー・カウンター

バーカウンターは、オーセンティックな雰囲気。落ち着き感があり、お花セレクトもインテリアとよくマッチしています。

間接照明が大人なムード

ゆったりと配置されたテーブルが心地良く、間接照明が大人の空間を引き立てますね。

優雅でノスタルジックな気分になれます。

テーブルはほどよいライティング。この空間にいるだけで、優雅でノスタルジックな気分になれます。

真っ白なナプキンとテーブルクロス。

真っ白なナプキンとテーブルクロスが眩しく輝いて。シェフのピエール・ガルニエとのコラボレーションで企画されたメニューは、人々の舌をさぞかし満足させてくれることでしょう。

頻繁に訪れるゲストの方には、お名前が刻まれたシルバーのナプキンリングが準備されるようです。

店内にて。

2019年、店舗が一部消失

これほどに優雅な『フーケ』ですが、実は2019年、世を騒がせた『黄色いベスト運動』の抗議活動ではガラス窓が割られ、店内が荒らされる深刻な被害を受けました。

※黄色いベスト運動……2018年から断続的に行なわれているフランス政府への抗議運動

当時は、シャンゼリゼ通りのお店の大半が閉鎖され大変なことに。その後コロナ禍を経てようやく再び賑わいを取り戻しています。

テラス席に面したお席

カフェをいただききながら至福の時を過ごしていますと、エーリッヒ・マリア・レマルクの小説『凱旋門』物語を思い出します。

「戦争が終わったらフーケで会おう」

という有名すぎるセリフが実感されます。

鮮やかな赤のロゴ

鮮やかな赤のロゴがステキです。

私はこの日、リップカラーをフーケのコンセプト・カラーである赤にリンクさせるようにメイクいたしました。

エスプレッソにはチョコレートやプチマドレーヌが添えられて。

チョコやプチマドレーヌが添えられて。
お店を後に。
フーケッツ

フーケ
Le Fouquet’s
99, avenue des Champs-Elysées Paris VIIIe

憧れのハイブランドをチェック

ル・フーケッツの前の横断歩道を渡る。

シャンゼリゼ通りとジョルジュ・サンク通りの一角にあるフーケの前の横断歩道を渡ると、真向いにはルイ・ヴィトンがそびえ立っています。

ルイ・ヴィトン。

品数の多さも豊富で、まさにラグジュアリーそのもの。

ディオール

こちらはディオール。洗練されたスッキリとした外観が美しいですね。

サンローランのブテック

スタイリッシュでモダンな、サンローランのブテック。

強烈なミラーの外観

現代感覚の建物と、歴史的な建造物の融合が見られるシャンゼリゼ通り。

こちらは、強烈なミラーの外観がパリの街の風景を映し出しています。

ブルガリ
カルチェ
ハイ・ジュエリーにうっとり。

着物とジュエリーをコーディネートするのも楽しいですね。ここ数年、ゴールド系のジュエリーが流行しているように思います。

お声をかけていただきました。

着物姿は注目を集めるようで、この時もさまざまな方々からお声をかけていただきました

大きな紙袋

行き交う人々は、大きな紙袋を手にショッピングを楽しみます

世界中の人を魅了して止まないパリのシャンゼリゼ通り。

人の流れが途絶えることはなく……パリの文化の最先端として、いつまでも人々を魅了しつづけることでしょう。

どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
2024年がみなさまにとってすばらしい一年となりますよう。

Mariさん

撮影/助友利矢子

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