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夢のサロン・ド・テ『ラデュレ』 ~シャンゼリゼ通り周辺~ 「きものでパリ navigated by MariMaeda」vol.5

夢のサロン・ド・テ『ラデュレ』 ~シャンゼリゼ通り周辺~ 「きものでパリ navigated by MariMaeda」vol.5

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今回からは、歌の一節からも世界中に知られたシャンゼリゼ通りをナビゲート。リニューアル工事期間中も美しい『ラデュレ』を訪ねます。

2023.08.26

よみもの

荘厳な『サンジェルマン・デ・プレ』教会 〜サンジェルマン・デ・プレ周辺〜 「きものでパリ navigated by MariMaeda」vol.4

世界で最も有名な大通り

シャンゼリゼ大通りをナビゲート

みなさま、ご機嫌いかがでしょうか。

今回からは、歌の一節からも世界中に知られたシャンゼリゼ通りをナビゲートさせていただきます。パリにお越しになられたら必ず訪れたいエリアですね。

「♪オ~ シャンゼリゼ~」と口ずさみながら、着物でシャンゼリゼ通りを散策されてはいかがでしょうか。

リニューアル工事中も美しいラデュレ

色鮮やかなマカロンで有名なラデュレ。創業は、1862年に遡ります。

ラデュレの看板

パリにはラデュレの店舗が複数ありますが、シャンゼリゼ店は特に優雅でゴージャスな趣で有名。現在は、大規模なリニューアル工事が行われています。

マカロンで有名なラデュレ

巨大なリボンラッピングの仮設オブジェ

ラデュレ・シャンゼリゼ店がオープンしたのは、1997年のこと。

複数ある店舗のなかでもいちばん広く、その内装はフランス第二帝政時代をあらわしたクラシックなものでした。

そのようなラデュレ・シャンゼリゼ店が、店内家具や装飾など合計105点をオークションに出品し”異例の試みを行った”としてニュースに取り上げられたのが、今年2月のこと。

売上の一部は改装資金に充てられ、残りの一部は寄付されることになりました。

リニューアルオープン日時は未定で、少なくとも今年いっぱいは改装工事のための休店が予定されています。

でも、がっかりされないで下さい。

パリには、シャンゼリゼ店以外にも店舗がございますし(店舗ごとにインテリアが異なり素敵です)、シャンゼリゼ通りには、期間限定で薔薇の温室のようなショップが開設されていました。

期間限定のショップ

期間限定のショップ

飲食はできませんが、ケーキやマカロン、オリジナルグッズなどの購入を楽しめます。

店内の照明

店内の照明もベルエポック調でキュート

みなさま、「シャンゼリゼ」の名前の由来をご存知でしょうか。

シャンゼリゼの由来は、ギリシャ神話「エリュシオンの野(Elysian Fields/Champs-Élysées)」から。神々に愛された英雄の魂が死後に送られる楽園を意味するそうです。

ラデュレのショップは、まさに楽園。早速訪ねてみましょう。

Lマークのロゴ

薔薇の花々に囲まれたLマークのロゴ

夢のデザートにうっとり

マカロンのオブジェ

店内には、キュートなオブジェが。

店内のカウンター

お店の方も、愛おしそうにマカロンを扱っていらっしゃいます。

カラフルなマカロン

カラフルなマカロンに思わず目移り。これだけたくさんのマカロンは圧巻ですね!

試食でいただいたウジェニー
ウジェニー

外側は固くパリっと、内側はしっとりエレガントな”ウジェニー”(チョコレート菓子)を試食にいただきました。

ケーキ

美しさに目が離せない!ケーキ類

目にも美しいケーキ類や、トッピングの豊富さにドキドキするアイスクリームを見ているだけでも幸せな気分に。

完成度の高いデコレーションにうっとりといたします。

アイスクリーム

女心をつかむ豊富なトッピングのアイスクリーム

紅茶のセット

紅茶のセットは、お好みのケーキとともに。ガラスのケースを持ち上げて、香りを楽しみながらお買い物をします。

お土産にもぴったり!

ヴェルサイユ宮殿をモチーフにしたパッケージ

こちらは、ヴェルサイユ宮殿をモチーフにしたパーケージ。フランスならではの優美なパッケージですね。

お土産に喜ばれそうなお品がずらりと並びます。

フランスならではな優美なパッケージ
お店の方とマリさん

丁寧にパッケージしてくださったお品を、ムッシューが手渡ししてくださいました。

散策の途中に立ち寄るのでしたら、ショップ前のベンチでひとやすみしながら。マカロンの甘さに旅の疲れも癒やされることでしょう。

ベンチにて
ラデュレシャンゼリゼ店前にて

ラデュレ シャンゼリゼ店
Ladurée Paris Champs Elysées

75 Av. des Champs-Élysées

ラデュレ パリ ロワイヤル店
16-18 Rue Royale

ラデュレ パリ ボナパルト店
21 Rue Bonaparte

※その他パリ市内に複数店舗あり

”トーン・オン・トーン”のコーディネートで

ラデュレをイメージしてコーデ

お洒落な人が行き交う花の都パリ、凱旋門を背景に着物姿で

ラデュレのコンセプト・カラーであるパステル調のグリーンと”トーン・オン・トーン※”のコーディネートになるよう、深みのあるグリーンを組み合わせてコーディネート。

※トーン・オン・トーン……同色系をグラデーションで組み合わせる

深い緑にススキの葉が風に靡いながら

繊細に描かれたススキに蝶が舞って

効き色に帯締めを秋色のオレンジで

効き色に秋色のオレンジを

秋から冬に向かうこの季節、みなさまはどのような着物コーディネートを愉しまれていらっしゃいますでしょうか?

Lマークのロゴ

凱旋門を背景に着物で撮影

凱旋門とMariさん

シャンゼリゼ通りでは、凱旋門を背景に思い出のお写真を撮られている光景をよく目にします。

そういえば以前、鹿児島より来られた方々が大島紬を着てシャンゼリゼ通りでパレードをされ、私もお誘いを受けて参加させていただいたことを思い出しました。

石畳の大通り

フランスの革命記念日でもありますキャトーズジュイエ(7月14日)には、凱旋門からコンコルド広場まで軍事パレードが行われるシャンゼリゼ通り。

クリスマスやお正月には、通り沿いのマロニエの木陰にイルミネーションが装飾され、それはそれは素晴らしい眺めとなります。

観光に美食に大変良い季節でございます。

凛々しく、そしてエレガントに聳え立つ凱旋門。

数回最上階まで登ったことがありますが、そのパノラマビューはぜひとも体験していただきたいもの。エッフェル塔はもちろんのこと、パリの街並みを一望できます。

(凱旋門の上へは狭い階段を登っていく必要があり、着物では少々難しいことも。ご注意下さい。)

凱旋門

Charles de Gaulle-Étoile
住所: Arc de Triomphe 27 Rue Vernet 75008 Paris
アクセス: メトロ1, 2, 6, RER A線 Charles de Gaulle-Étoile駅

石畳の大通りを行き交う3車線の車は、常ににぎやか。

凱旋門は、フランス、パリを象徴する歴史的な建造物ですので、この素晴らしいスポットにて着物姿で撮影できますことを光栄に感じました。

パリにお越しの折には、ぜひお気に入りの着物をお召しになりお写真を撮影されてはいかがでしょうか。

ただこの大通りは、さまざまなイベント会場となることが多く、パレードやデモで立ち入り禁止になることもあります。観光客が多いこともあり、スリなどにもご注意が必要です(私は、いつも帯板の内側に貴重品を入れて撮影をしております)。

観光に美食に大変良い季節、どうぞ、お健やかで素敵な日々をお過ごし下さいますよう。

凱旋門とMariさん

撮影/助友利矢子

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