商品番号:1561084
【 仕入れ担当 田渕より 】
織物通、最後の憧れ…
大戦により途絶えかけた芭蕉布の復興に尽力され、
101歳で実り多き人生を終えられ
人生を芭蕉布に捧げられた人間国宝・平良敏子氏。
その技と心が受け継がれた、真心の織物。
煮綛芭蕉布(ニーガシバサー)のご紹介です。
草木染めを加えたその糸は
首里で生産された芭蕉織物でも、王朝時代には上流家庭用として用いられていたそうです。
芭蕉繊維の中でも熱に耐えることができる糸質の良い芯部分の繊維を用いたもの。
琉球王府において、服地は黄色が最も高貴な色とされていました。
今回の作品は更に花織を織り交ぜたハイクラス品。
その希少性は織物をご存知の方であればすぐに理解いただけることでしょう。
お品物がまだあるうちにぜひ…。
まずはどうぞご覧くださいませ。
【 お色柄 】
ニーガシバサー糸の製法は、製糸したあと経緯とも撚りをかけ、綛糸(一定の長さに束ねた染糸)にし、
灰水で1~2時間ほど煮て柔らかくします。
そのため絣や絽織などの技法にも耐え得る細く強い上質な糸が出来ます。
本品はその上質な芭蕉繊維にて
縞模様を織りなしました。
琉球藍、車輪梅、想思樹、福木、マンゴー、茜…
様々な草木の彩りが一条に込められております。
いつかは…とお考えの方に…
末永く大切にご愛用いただけたなら、これほど嬉しいことはございません。
終生お手元でご愛用いただければと願いつつ、
大切にお届けさせていただきます。
【 芭蕉布について 】
喜如嘉の芭蕉布
文部科学大臣指定重要無形文化財(1974年4月20日指定)
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1988年6月9日指定)
糸芭蕉から採取した繊維を使って織られた布。
日本の別名は「蕉紗」。
沖縄手織りの中でも最古の1つと言われており、
その名の通り植物の糸芭蕉を原料として
織り上げられ、沖縄本島の北部に位置する
大宜味 (おおぎみ) 村の喜如嘉 (きじょか)が
主な産地である。
1972年、沖縄が日本に復帰すると同時に、
芭蕉布は県の無形文化財に指定され、かの平良敏子氏が
その保持者としての認定をうけた。
1974年には大宜味村喜如嘉の芭蕉布が
国の重要無形文化財に指定された。
糸芭蕉の繊維は麻より繊維が堅いため軽く張りがあり、
風通しが非常に良く、衣類が肌にまとわり付くこと無く、
一層さらりとした肌触りとなるため、猛暑で夏の長い、
亜熱帯気候の沖縄に最適な織物である。
芭蕉布の原料となる糸芭蕉は、3年ほどかけて
人の背丈を超える大きさになったところで
やっと採取可能な状態となり、1本の糸芭蕉から
20グラム程度という極僅かな採取量である。
1反の布を織るには200本の糸芭蕉が必要とされる。
経緯共に手績み芭蕉糸100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
六通柄
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、お食事、お出かけなど
◆あわせる帯 小紋、織の着物など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※帯地の特性上、手縫い仕立てのみとさせて頂きます。
また撥水加工はおすすめしておりません。
★名古屋仕立て(税込13,750円※帯芯代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込17,050円※帯芯代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込17,050円※帯芯代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態ですが、
裏地は付けないことをおすすめ致します。