商品番号:1560632
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
気長い歴史の中で培われた確かな技と、色彩や文様の選び抜かれた調和は、
晴れの場にふさわしい荘厳さを帯に宿しています。
残念ながらすでに廃業されましたが、
西陣の名門として名を連ねておいででした『浅野織屋』による
匠の技術とセンスが光る特選袋帯のご紹介です。
織楽浅野の現当主 浅野裕尚氏のお父様である、
浅野宏氏の設立した機屋でございます。
光を受けるたびに表情を変える地紋の煌めきは、奥深い陰影をつくり、
装いに優雅な立体感を添えてくれます。
どうぞお手元でご堪能下さいませ。
【 お色柄 】
打ち込みは、しっかりと。
それでいてなお、お締めになる方の負担にならない、あくまでも軽い仕上がり。
上品な生成色の地には花襷の地紋を織りなして。
お柄には菊花や笹を込めた立涌模様があしらわれました。
浅野織屋ならではの精緻な織と、古典文様の洗練された配置、
格調と華やぎを併せ持つ、装いの格を一段と引き上げる一条です。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
うっすらと畳皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%
長さ約4.4m
耳の縫製:袋縫い
六通柄
※帯芯無し
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地、格高い小紋など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。