商品番号:1559840
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
驚きの御品が入荷してまいりました…
草木染めの大家、野乃花工房・諏訪好風氏。
ざっくりとした絹地に、しな糸を織り込み、
色・素材のコントラストが創作性の高い一品です。
もともと制作数の少ない作家さんで、
まず、室町間においてこの作品をお見かけすることすらほとんどありません。
この偶然の出逢いのお品を…
大切にお届けしたく思います。
【 お色柄 】
ざっくりと地厚な紬地はナチュラルな白茶色。
その地にしな糸を規則正しく織り込み麻の葉模様をあらわしました。
芭蕉布や葛布と並ぶ、日本最古の織物である科布。
シンプルなのに、溢れ出る工芸の洒落味…
草木ならではの色を。
大自然に包み込まれるように、お楽しみいただきたく思います。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 諏訪好風と野乃花工房について 】
「彩りの魔術師」とも呼ばれる好風氏は、
帯〆・帯揚げ・伊達衿などの小物から、
のれんなどのインテリア・お着物に至るまで、
全てを天然草木染にこだわり、全国にファンの多い有名作家さんです。
自然の草木・花を用いた伝統工芸染織…
野乃花工房では、
絹糸などを染める染料として天然の草木や花が用いられます。
主には藍・栗・サフラン・茜・楊梅(やまもも)紫根等々約30種類があり、
他には貝(貝紫)等の植物以外のものもあります。
草木染は、材料の採取された時期や少しの天候の違いにより、
染め上げた時の色相が微妙に異なってまいります。
偶然の色が最高の色となったり、また、逆もしかり。
データだけでは予測できないところこそ、草木染の醍醐味とも言えましょう。
【 科布について 】
シナノキ(科の木)の樹皮を細かく裂いて績まれる科糸。
それを用いて織り上げた布が「科布」です。
その歴史は縄文・弥生時代にまでさかのぼり、
9・10・13世紀には文献にも登場、かつてはかなりの量が生産され、
衣類として需要があったものと考えられております。
山間の村々で織られていた科布。
大麻布や苧麻布の普及によって織り上げ数が少なくなり、
江戸時代に木綿栽培が始まるとより一層生産地が減少、
さらに第一次世界大戦後には風前の灯火、
もはや新潟県と山形県の一部にしか残らなくなりました。
絹50%・しな50%
長さ約3.56m
六通柄
※開き仕立て
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、お食事、街歩きなど
◆あわせる着物 小紋、織の着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。