商品番号:1558569
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
琉球王朝の雅やかな歴史を今に伝える首里織。
その中でも花倉織は、涼やかで上品な風合いで知られる特別な織物。
かつては王族や士族の礼装として晴れの場を飾り、
現代においてもその格調と洗練は揺るぎません。
手間と時間を惜しまず織り上げられた布地は、
光と風を孕み、纏う人に静かな威厳と涼感をもたらして…
首里織の作家としてお品を製作されていらっしゃいます、
伝統工芸士、吉浜博子氏による、経ずらし絣を加えた花倉織九寸帯のご紹介です。
一目で分かる、この見事な経絣に首里ならではの美しい花織の妙…
まず他にはない表情の逸品。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
しなやかでほんのり艶感のある帯地。
墨色をベースとしてその上に浮かび上がる花織模様、
横段状の透かし織の軽やかさと経ずらし絣による見事な創作意匠が相まって、
まるで水面に揺れる月影のよう…
おおらかな印象ながらも、
細部にこだわった本当に繊細な仕上がりでございます。
希少性と工芸美が息づくこの一条は、長く愛し続けられる逸品となるでしょう。
心を込めて、お届けさせていただきます。
【 首里織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(1983年4月27日指定)
「首里の織物」として沖縄県の重要無形文化財にも
指定を受けている。
※1998年に重要無形文化財に指定されたが、
2022年3月に保持者・宮平初子の死去により
指定が解除、2023年に改めて再指定された
琉球王国の城下町として栄えた首里の地で
織り継がれてきた絣織物と紋織物の総称。
分業せずに全工程を手作業で一貫して生産する
少量多品種の形態を取っている。
首里花織(ハナウイ)・道屯(ロートン)織、
花倉織、ムルドゥッチリ、手縞(てじま)、
煮綛(ニーガシ)芭蕉、花織手巾(ティサジ)
がある。
特に花倉織と道屯織は、首里王府の城下町として
栄えた首里のみで織られる王族や貴族専用の織物で、
花倉織は先染め紋織物、黄地、水地、紺地などの
無地や濃淡の配色が主流。
道屯織は琉球王朝時代には男性衣として用いられたが、
現在では着尺帯や小物類に使用されている。
絹100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
おすすめの帯芯:綿芯「松」
六通柄
◆最適な着用時期 通常綿芯:袷・単衣<9月~翌6月(真冬除く)>
夏用芯:単衣・盛夏<6月~9月>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、お食事、お出かけ、行楽など
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物
★名古屋仕立て(税込9,350円※綿芯「松」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。