商品番号:1555651
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
南風がそよぐ沖縄の地に根差し、自然とともに歩んできた久米島紬。
その歴史は約500年ともいわれ、泥染や草木染を用いた深みある色彩、
そして一つひとつ手括りで施される絣文様が、島の人々の暮らしと美意識を静かに映し出してきました。
本品はその伝統を今に伝える、手仕事の温もりに満ちたひと品。
問屋長期在庫処分品によるアウトレット品として仕入れて参りました。
短尺である事、地入れで戻りますが細かいシワ以外は
目視した限りでは難などは見受けられませんでした。
お仕立てには大きくは支障は無いことと存じます。
ご了承の上、お値打ちにお求めくださいませ。
【 お色柄 】
ややハリのある地風のしなやかな紬地。
茶泥色の地に、浮かび上がる伝統の絣意匠を
三釜であしらった間道がリズミカルに織りだされております。
素朴ながらも端正な縦絣の配列が、規則的でいてどこか揺らぎを含み、
見る者に深い安心感と懐かしさを与えます。
久米島の大地と空気、そして人々の暮らしが織り込まれたこの紬。
纏うたびに自然と共に生きることの美しさを、そっと思い出させてくれることでしょう。
日常に寄り添い、永く愛せる一枚としておすすめいたします。
【 久米島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
沖縄県無形文化財指定(1977年)
製作技術が重要無形文化財に指定(2004年)
久米島紬保持団体が重要無形文化財保持団体に認定
その技術が琉球王国時代以来の伝統を保つ、
製法は手作業による織物。14世紀末頃、久米島の
「堂の比屋(堂集落の長)」が明に渡り、養蚕の
技術などを学んだ事が始まりとされる。
糸は真綿からひいた手紡ぎの糸、染料は島内で採れる
主に車輪梅(ティカチ)、サルトリイバラ(グール)、
泥(媒染)、ナカハラクロキ(グルボー)、フクギ、
ヤマモモ、オオハマボウ(ユウナ)。
製織は手投杼を用いた手織である。
久米島紬の色の系統は以下
・黒褐色、茶系:グール(サルトリイバラ)とテイカチ(車輪梅)、泥
・青灰色、白灰系:ユウナ(オオハマボウ)を燃やした灰
・青丹、薄鶸系:ウージ(サトウキビ)
・濃青色、濃紺系:琉球藍
の彩りが最も多く、稀な彩りとしてはヤマモモとクルボー
(ナカハラクロキ)を用いた黄色系、媒染液によっては
ミョウバン媒染の赤味をおびた深みの黄色、泥による
鉄媒染の鶯色があり、近年は上記の他に椎の木、月橘、
月桃の植物染料を用いたもの、鉱業が盛んだった久米島の、
多彩な土を使っての新しい染色方法である千枚岩
(せんまいがん:フィライト)を用いた大地染などがある。
絹100%
長さ約11.7m
(※150cm以上のご寸法をご希望の場合要お見積り)
内巾:約36.5cm(最長裄丈約69cm 袖巾肩巾34.5cm)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、ご旅行など
◆合わせる帯 洒落袋帯、名古屋帯 半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)