商品番号:1555645
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
藍と織が溶け合うように重なり、
手の中に宿る光と影が織物の中に息づく…
久留米絣を学べば必ず出てくる…
人間国宝でもあられた初代・森山虎雄氏による逸品を仕入れて参りました。
ただの衣ではなく、時代と土地の記憶を纏う…
重要無形文化財の技術保持者として、日本の伝統美を守り続けた作家の真骨頂ともいえる本作。
丁寧に、丁寧に。
熟練の匠の手仕事によって生み出されるその風情。
素朴でやさしく、ぬくもりを感じさせる素材感。
どうぞお手元でご堪能下さいませ。
【 お色柄 】
落ち着いた藍の濃淡の地に浮かび上がる、絣意匠。
紗綾形や麻の葉を込めた格子模様が一面に織りなされました。
絣ならではの揺らぎが、機械では決して生まれ得ない温度を宿し、
見る者に静かな感動を与えます。
計算された緻密さと、民藝的なやさしさの共存。
着る人の佇まいに深みと奥行きを添えて…
暮らしの中に息づく民の美。
工芸を愛するすべての方へお届けしたい、格別の逸品です。
【 初代 森山虎雄(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年 】
1909年(明治42)6月18日生。
1959年(昭和34年)重要無形文化財「久留米絣」の保持者に認定。
1980年(昭和55年)2月1日没。享年70歳
重要無形文化財久留米絣技術保持者
日本工芸会正会員
重要無形文化財久留米絣技術保持者理事
財団法人久留米絣技術保存会理事
1909(明治42)年6月18日、福岡県八女郡生まれ。
百年近く久留米絣を家業に織り続けている
森山家に生を受けた。
虎雄はその3代目で、幼少より
見よう見まねで家業を手伝っていたが、
1925年、16歳の時から本格的に修行を開始。
男物の細かい柄の藍染の技法を得意とし、
1959年5月に重要無形文化財技術保持者に認定を受ける。
(※1976年法改正でグループ指定)
製作面では、1952年に全国織物コンクールで
特選・国務大臣賞受賞、1955年に福岡県絣検査実施記念特賞受賞、
1965年3月に全国織物大会で銀賞受賞、1974年10月に
全国織物産地部会長賞受賞を受賞。
新柄コンクールでも
1971年・1972年・1973年・1975年・1977年に
久留米市長賞・日本繊維新聞社賞・久留米絣連合会長賞
繊維新聞社賞等を受賞し、技術の保存、より良い製品、
時代に即した柄の研究と努力を重ねた。
【 久留米絣について 】
文部科学大臣指定重要無形文化財(1957年4年25日)
経済産業大臣指定伝統工芸品(1976年6月2日指定)
福岡県南部の筑後地方一帯で製造されている絣。
1800年頃に現在の福岡県・久留米藩の井上伝という
少女が、久留米絣の織り方を発案。
伊予絣、備後絣とともに日本三大絣の一つともされる。
現在では着物の範囲にとらわれず、ストールや
トートバッグ、スニーカーといった製品の素材
にも用いられている。
織機(動力機)と手織のお品があり、
手織のものも、伝統工芸品と重要無形文化財技術の
二種がある。
重要無形文化財指定認定条件
以下の条件を満たしたもの
・手括りによる絣糸を使用すること
・純正天然藍で染めること
・なげひの手織り織機で織ること
綿100%
長さ約12m 内巾36.5cm (最長裄丈約69cmまで 最長袖巾肩巾34.5cmまで)
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、お食事、お出かけ、行楽など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[バチ衿]
水通し4,950円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)で承ります。
[広衿]
水通し4,950円+ポリエステル衿裏880円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)で承ります。
※綿の着物は地厚な生地のため、裏地なしの単衣仕立てとなります。単衣仕立てで冬の季節にもお召しいただけます。袷仕立てをご希望の場合にはお問い合わせくださいませ。
※背伏せなし(背は袋縫い)・ポリエステル糸でのお仕立となります。
※国内手縫い仕立て+9,900円(税込)
※「水通し」は、お仕立て前に生地の糊を落とし、ふっくらとした風合いに仕上げるために行う工程です。