商品番号:1551639
(税込)
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【 仕入れ担当 渡辺より 】
紅型作家の中でも中々お見かけしない
寡作な作家さんの掘り出し品のご紹介です。
琉球紅型技術保存会会員【 故:名渡山愛夫 】氏による
特徴的な色使いの九寸名古屋帯。
染織作家、芸術家は年功序列ではございませんので、
古ければよいわけではございませんが、下に掲げる作家は
(物故作家も含みますが)、沖縄復帰直後ごろの1970年代半ばに
工房を開いたベテラン中のベテラン。
大城貞成、嘉陽宗久、金城昌太郎、喜友名盛蔵、喜捨場正一、
城間栄喜、城間栄順、末吉安久、瀬名波良枝、田里順子、玉那覇有公、
玉那覇道子、知念績弘、 知念績元、知念貞男、知念績有、津嘉山景子、
当山善子、渡嘉敷哲郎、名渡山愛拡、名渡山愛夫、長山貢、西平幸子、
藤村玲子、森田年幸、屋宜元六、伊佐川洋子(敬称略)
その中に…今回ご紹介の名渡山愛夫氏の名もございます。
作品の創作数といたしましてはかなり少なく、
一般にもあまり出回っておりません。
紅型ファンの方、コレクターの方、
お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ。
【 お色柄 】
薄手でしなやかな縮緬地をややくすんだ
縹色に染めあげ、くっきりとした彩りで
雪持笹や花、鞠に花笠が一面に染めあげられております。
【 商品の状態 】
着用済のお品として仕入れてまいりましたので
着用シワやたたみジワがございますが、着用時に
気になるような汚れなどはございません。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 名渡山愛夫について 】
染色作家(琉球紅型)
琉球紅型技術保存会会員
1950年発足の琉球紅型研究会の発足メンバーで
沖縄を代表する画家としても活躍した名渡山愛順を父に、
同じ琉球紅型の作家で紅型工房・名渡山工芸館を
立ち上げた名渡山愛擴を兄にもつ。
母・千鶴子は城間栄喜の元で3年程学び、
後に紅型技術保存会(紅型振興会)を
立ち上げた創設メンバーでもある。
【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)
早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
絹100%
長さ約3.59m(お仕立て上がり)
柄付け:六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 和のお稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 小紋、織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。