商品番号:1490784
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【 仕入れ担当 田渕より 】
盛夏、至高の逸品…。
石川県指定無形文化財、能登上布着尺をご紹介いたします。
能登。年始には非常に凄惨な出来事が起こってしまいました。
不幸に見舞われた方を思うと大変心痛く存じます。
幸いにも機元は無事であるとのことで胸をなでおろす気持ちでございます。
産地を支える、応援する。
その思いで即決で仕入れて参りました。
たった一軒、伝統を守り続ける、
能登上布織元、『山崎仁一』氏による手織り本麻着尺。
中でも絶品となりつつある経緯絣の逸品でございます。
この機会ぜひお見逃しなきよう、お願いいたします。
【 お色柄 】
触れると吸い付くようなしっとりと涼し気な肌触り。
シックな紺黒色を基調に、
白色の細縞が端麗に伸び、
その間に多数の小さな十文字が煌めきを帯びて流れます。
透ける生地がふうわりとたなびくたびに
細縞と十文字が躍り、美しくきらりと微笑みかけてくれる…
纏えば気分もすぅとよくなる、そんな夏の和の装いをお届けいたします。
【 能登上布について 】
越後、宮古、そして能登…
三大上布のひとつに挙げられるのが、今回ご紹介の能登上布。
石川県・能登半島の付け根に位置する鹿西町(現・中能登町)や羽咋市は、
古くから麻とのつながりが深く、東大寺へ麻糸を納めたという記録も残っており、
麻を扱う技術は遥か古(いにしえ)の時代から先人達により伝承されてまいりました。
ただ、江戸時代の初め頃までは、この地で作られる良質の麻糸は近江上布の
原糸として使用されるのみで、「能登上布」という織物はまだ存在しておらず、
後の文政元年に初めて「能登」の文字を冠した「能登縮(ちぢみ)」が誕生、
さらにそこから発展し、明治にやっと全国に能登の麻織物の上質さが認められ、
「能登上布」という名称が定着いたしました。
このようにして、次第に上等な麻織物の産地として認められ、昭和初期には
織元の数は百四十軒を数えるまでになりましたが、その後時代のニーズに
あわせ縮小、現在ではその伝統の技のともし火を守るのはたった一軒、
「山崎麻織物工房」を残すのみとなっております。
山崎麻織物工房、「山崎仁一」氏による
たっぷりと絣の表情が味わい深い能登上布の着尺。
能登上布の製造工程は、原糸の糸繰りから手織りの仕上げまで、
多くの複雑な工程から成り、長い間継承されてきた熟練の職人技によって作り上げられております。
【 能登上布について 】
石川県無形文化財指定
越後、宮古に並ぶ日本の三大上布のひとつ。
約2000年前に崇神天皇の皇女が中能登地方で
機織りを教えたことが能登上布の起源とされる。
昭和初期の最盛期、織元の数は120軒以上になり
麻織物の県生産量が日本一となったが、戦後の
ライフスタイルの変化とともに着物離れが進み、
現在は山崎麻織物工房が能登上布唯一の織元である。
原料の麻は一般的なリネンではなくラミー(苧麻)。
手織りの麻の素材感、他地方にはない能登独自手染の
押捺染、ロール捺染と呼ばれる職人技術から生まれる
染めにじみが少なく緻密で、能登の風土を映した
すっきりとした絣模様が、ひんやり涼しい風合い、
「蝉の羽」のような透け感や軽さ、丈夫さ、シャリ感、
光沢感、張り感が特徴。
絣柄の多くは幾何柄模様の十字絣を始めとする
複雑な経緯絣で構成されている。
麻100%
長さ約14m 内巾39cm(最長裄丈約70cmまで 最長袖巾肩巾35cmまで)
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン カジュアルパーティー、観劇、コンサート、行楽など
◆あわせる帯 夏の洒落袋帯、カジュアル向けの夏の名古屋帯、上布、自然布の帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
特殊地入れ11,000円+麻衿裏6,600円+国内手縫い縫製46,200円(全て税込)
※国内縫製のみの取り扱いとなります。
※背縫いは袋縫い(背伏せなし)となります。
※縫い糸は縮みを考慮し、絹糸ではなくポリエステル糸での縫製となります。
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