商品番号:1551047
【 仕入れ担当 中村より 】
着物通にとっての憧れ、上布。
今回は美しい八重山上布を仕入れることができました。
最近では新垣幸子さんが人間国宝に認定されたことが記憶に新しいかと思います。
その新垣さんの実妹でもあり、
師事されていた糸数江美子さんの作品をご紹介させていただきます。
宮古上布や越後上布といった文化財級の力のある織物によく似合います。
またその他の産地の夏の織物にも、この帯が一本、キリリ…
アクセントとして締まることで、本当に贅沢な装いとなります。
なかなか入手することができない逸品上布帯です。
季節がめぐる度に…
夏の最高の贅沢を、どうぞ存分にお楽しみ下さいませ!
【色・柄】
季節感を一番に感じるのは、夏物。
とりわけ、なぜなのでしょう、琉球の織物には、一層の魅力を感じてやみません。
きっと、南国のおおらかな気質が、
夏の暑さに負けないしなやかな強さとなってあらわれるのでしょう…
ほどよくぱりっとしたハリのある帯地が魅力。
帯地はごく淡い生成り色をベースにして、
お太鼓には緑色を用いた浮花織を加えて
絣模様も織りなしました。
八重山上布らしい印象のお柄で、
織組織が豊かな風合いを魅せる逸品でございます。
独特のシャリ感。
山・海・太陽の恵みを受けて織り出される布、八重山上布。
絹素材でこの上布の風合いを真似たものは安価で多く出回っておりますが、
やはり本物を身につけたいという方におすすめします。
【 八重山上布について 】
文部科学大臣指定重要無形文化財(2024年7月19日指定)
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1989年4月11日指定)
沖縄県指定伝統工芸品(1974年6月11日指定)
沖縄県指定無形文化財(1978年指定)
沖縄県八重山郡周辺で作られている織物。
苧麻(ちょま/からむし)の手紡ぎ糸を使って織られ、
古くは琉球王朝時代に貢布としても利用された。
沖縄地方の織り物の中で唯一「刷込捺染技法」
を用いて作られる織物。
八重山の自然から得られるヤマイモ科の「紅露」(クール)
などの草木を主染料に、苧麻から作られる繊維を染めあげ
織り上げる。織り上げられた後、八重山地方の強い
日差しのもとで日晒しを行うことで色合いに深みをもたせ、
さらに海水につけることで地色が白く晒され絣模様がより
鮮やかになる。
苧麻から1反の着尺を織るための糸づくりには経糸約50日、
緯糸約40日程度かかる。非常に根気のいる作業であるため、
近年ではラミー糸(手紡ぎではない苧麻の糸)を経糸に
使用したものも増加している。
経糸:苧麻 緯糸:手績み苧麻糸
長さ約3.6m(御仕立て上がり時)
◇お太鼓柄
染料:椎・福木・楊梅・琉球藍
沖縄県指定無形文化財
◆最適な着用時期 6月下旬~9月上旬の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出掛け、ご旅行、趣味のお集まりなど
◆あわせるお着物 上布、織のお着物、小紋など
※帯地の特性上、手縫い仕立てのみとさせて頂きます。
また撥水加工はおすすめしておりません。
★名古屋仕立て(税込13,750円※帯芯代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込17,050円※帯芯代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込17,050円※帯芯代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態ですが、
裏地は付けないことをおすすめ致します。