商品番号:1548328
【 仕入れ担当 中村より 】
5年の歳月をかけて…。
この世に究極の織物が誕生いたしました。
12マルキを越える、まさに幻の美術品…【24算15マルキ】
触れるだけで…それは大島紬と感じることがないほどしなやかで柔らかく、優しい織物。
熟練した職人でも一日、4~5cmしか織り進むことができないほどデリケートな織物なのです。
新たに技術を生み出し、特許取得までに至ったその道程につきましては、
窪田織物さんのHP上に記載がございますので、どうぞご覧ください。
今回懇意にさせていただいております問屋様より、
皆様のお目に触れることのお許しをいただきました。
現実的に求められる価格で、この名作をお譲りいたします。
年間製作反数も片手で数えられるほどごくわずか。
ご紹介できることが奇跡に近い美術工芸品でございます。
末代物となるよう、心よりお祈り申し上げます。
【色・柄】
15マルキならではの、染めかと見まごうほど緻密な意匠。
清雅な白を基調とした中に、
「奄美美技」と銘打たれたクバのお柄を表現した傑作品です。
なんという細やかな絣。
どうぞじっくりとご覧くださいませ。
その陰影の表現も素晴らしく、見るほどに吸い込まれそうな立体感は、秀逸です。
まさに最高級の仕上がりと言えましょう。
幻の15マルキ傑作大島紬…
時代を超えて愛される古典柄は紬訪問着のように格調高く、
また上質カジュアルとしても着こなしていただけます。
【 24算15マルキ大島紬について 】
高価で稀少な所以…
それはひとえに、<絣糸の多さ>と<算数(よみすう)の高さ>にございます。
15マルキをご説明させていただく前に12マルキのご説明をさせていただきます。
まず、絣糸の多さ。
5マルキ、7マルキ、9マルキ、12マルキがございますが、
経糸(たていと)の総数に占める経絣(たてかすり)糸の割合が「マルキ」と呼ばれる数値になります。
7マルキの経糸の配列は、<絣糸1>に<地糸3>、の1:3。
9マルキの経糸の配列は、<絣糸1>に<地糸2>、の1:2。
経絣糸が多く入れば入るほど、経緯(たてよこ)の絣合わせはいっそう難しくなります。
ところが12マルキの絣の比率は、実は9マルキと全く同じです。
それなのに、なぜ12マルキが9マルキよりも細緻を極めるのか…
そこで異なるのが、<算数(よみすう)>と呼ばれるものでございます。
算数(よみすう)とは、「1cmのなかに経糸が何本あるか」を表す織物用語です。
奄美では伝統的に13算(じゅうさんよみ)で織られ、鹿児島では伝統的に15.5算(じゅうごてんごよみ・じゅうごはん)で織られています。
13算は、1cmのあいだに経糸が26本。
15.5算は、1cmのあいだに経糸が31本。
つまり、算数(よみすう)というのは、織りの緻密さを表わす単位なのです。
算数が多ければ多いほど、布が緻密であり、上質な布である事を表わしています。
12マルキの大島紬は、この算数が、18算(じゅうはちよみ)で織られています。
18算は、1cmのあいだに経糸が実に36本。
今回の15マルキの大島紬は24算、つまり経糸が48本なのです!
想像してみてください。
これだけの本数を織り込むためには当然、切れやすい細い糸を使わなければなりません。
糸が細ければ細いほど、織物は完成したときに上質になっていきます。
そして絣糸も細くなり、カタスのI字も緻密の極みにまで至るのです。
無論、究極の細かさと謳われ、熟練の匠にしか成しえません。
また非常に細い糸を使用しているため、その手触りは、7マルキ、9マルキのお品とは比べ物になりません。
実際に触れて確かめましたが、
つややか系紬の代表といわれる大島でも
普通は指に糸の感触がはっきりと感じられるところ、
15マルキのお品は、まるで不織布のように、はじめから一枚の布ではないかと思えるほど滑らかです。
【 大島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
鹿児島県の奄美大島を中心に作られている織物。
世界三大織物にも数えられ、織る前に糸を染める先染、
手織りの平織、絣合わせをして織上げたものは
「本場大島紬」の名で伝統工芸品に指定されている。
しなやかで軽く、シワになりにくいという特徴がある。
手紡ぎの糸を、「テーチ木」(車輪梅)という
奄美エリアに生息する植物の煎汁液と、
鉄分を含む泥土でこげ茶色に発色させ、
手織りする伝統的技法が主だった染色方法。
藍、白、色大島などもある。
大島紬は独特の絣使い(細い点)と先染め、製法等限られた
条件の中で約84種類があり、染色別が6種類、糸の配列による
組織別14種類をかけ合わせて作る
絹100%
長さ12.5m 内巾37.5cm(裄丈71cmまで)
経済産業大臣指定伝統的工芸品「本場大島紬」の証紙、
本場大島紬織物協同組合の証紙がついております。
窪田織物謹製
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、音楽鑑賞、観劇、女子会、街着など
◆あわせる帯 おしゃれ袋帯、綴れ名古屋帯、九寸名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
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