商品番号:1533941
(税込)
【 仕入れ担当 渡辺より 】
日本工芸会正会員、群馬県指定無形文化財保持者であられた
江戸小紋染め師【 故:藍田正雄 】氏が染め上げた、
『深山染(みやまぞめ)』による特選伊勢型九寸名古屋帯のご紹介です。
深山染は藍田正雄氏が復元した、金網の上から
ボタン刷毛で色を落とす事で独特のボカシを生む
大正時代に流行した技法。
紬地に味わい深いお柄を染め上げたお品で、
小紋のご紹介の機会も少ないのですが、
本品はさらに少ない名古屋帯。
バランスの取れたコーディネートしやすい
デザイン、お色でございますので小紋や
織のお着物にあわせて伊勢型の豊かな表情を
お楽しみ頂ける事でしょう。
【 お色柄 】
茶色のフシ糸が浮き沈みする薄手の小麦色の
紬地に、濃い鶯茶色のこまやかな葵のお柄を
一面に染め上げ、お太鼓箇所にはおぼろげな
雪輪があしらわれております。
【 商品の状態 】
着用済のお品として仕入れてまいりましたので
着用シワやたたみジワがございますが、着用時に
気になるような汚れなどはございません。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 藍田正雄について 】
日本工芸会正会員
群馬県指定無形文化財保持者
江戸小紋にすべてを捧げた職人。
その技術を守り後世に残すため、自分の学んだ技術を
惜しみなく弟子に教えた。
私財を投じて伊勢型紙を集め、伊勢の型彫職人の元に
通いつめて新しい型紙まで作る徹底したその仕事ぶり、
職人としての誇りと江戸小紋への愛は並々ならぬものであった。
1940年 茨城県竜ヶ崎市に生まれ3歳で高崎に移る
1956年 東京都大井町の染色工房で修業
1966年 高崎に戻り、父と一緒に仕事をする
1977年 群馬町足門(現高崎市)に工房を構える
1983年 日本工芸会正会員となる
1986年 日本伝統工芸染織展 文化庁長官賞
1991年 日本伝統工芸新作展 朝日新聞社賞
日本伝統工芸新作展 鑑査及び審査委員
1992年 日本伝統工芸染織展 日本経済新聞社賞
1993年 民族衣装文化普及協会名誉総裁三笠宮妃殿下より伝統文化賞授与
1997年 日本伝統工芸染織展 鑑査及び審査委員
1998年 米国カリフォルニア大学及びクーパーヒューイット美術館で実演
群馬県総合表彰を受ける
日本絹の里で天皇皇后両陛下へ江戸小紋の技を披露
1999年 群馬県指定重要無形文化財保持者の認定
フランス リヨンで江戸小紋の実演
2000年 中国 蘇州大学で江戸小紋の実演
「江戸小紋 藍田正雄・人と作品」展 (群馬県立歴史博物館)
2002年 群馬県功労者表彰
2007年 伊勢型紙技術保存及び伝承者育成保護事業10年
2008年 伝統文化ポーラ賞
高崎市文化賞
2010年 「藍田正雄の江戸小紋 極小美の世界」展 (高崎市タワー美術館)
2011年 旭日双光章を受章
2013年 高崎市文化賞受賞作家展(高崎市タワー美術館)
クーパーヒューイット美術館所有の型紙(鳳凰)復刻及び実演
鳳凰柄着物・マフラー・復刻型紙を当美術館にて永久保存
日本伝統工芸展60周年記念賞受賞
2017年7月 死去
絹100%
長さ約3.66m(お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄
※染めの特質上、色の濃淡、型つぎなどうっすらある場合がございます。
手付け小紋の風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 和のお稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 小紋、織のお着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。