商品番号 1523104

【大蔵ざらえ最終セール】 【みちのく古代織研究所 玉虫工房】 <伝統工芸士 玉虫正直> 特選古代紙布八寸名古屋帯 ≪お仕立て上がり・中古美品≫ 「波霞」 和紙糸の素朴な風合い…

売切れ、または販売期間が終了しました。


【仕入れ担当 吉岡より】
竹、科、ぜんまい、和紙…
自然からの恩恵を最大限に活かしながら、
人々の生活を潤してきた『衣』の知恵。

山形県米沢より―
先代から受け継いだ伝統の織りの技術を元に研鑽を重ね、
古布の復元、研究を続けられております伝統工芸士、
【 玉虫正直 】氏による、素材の質感豊かな紙布八寸帯のご紹介です。

単衣はもちろん袷にもお使い頂ける、着用時期の長い工芸品です。

大福帳も現在では使われていませんので、いずれ無くなるもの。
糸を作るにも限りがございます。

どうぞお見逃しなきよう…
その奥深く穏やかな味わいを存分にご堪能下さいませ。


【色・柄】
伝統技法と旧来からの素材を使って織り上げられた逸品。
強くしなやかな和紙を細く切り裂き、丸くしてつないだ糸を使う
「紙布」をベースに織りあげられた一品。

波筬(なみおさ)を用いる事で、ヨコ糸に均一な揺らぎを加え
自然に生まれる彩りの濃淡がより奥深い印象に。

帯の素体となっておりますのは和紙。
それも…現代の漉き和紙だけではなく、江戸から明治に掛けて
商家で使われていた帳簿である『 大福帳 』を切り、
糸として撚ったものを用いております。

そもそもこういった和紙を元にした紙布は、
貴重とされていた紙を再利用する目的で
作られるようになった事が始まり。

現在の紙幣にも使われるたいへん強度の高い楮(こうぞ)の
繊維から出来た大福帳は水に濡れてもかなりの耐久性があったため
その耐久性に着目、商家で古くなった大福帳や書き損じの紙が糸となり、
新たに布となって生まれ変わりを果たしました。

だだ、その工程は繊細かつ時間を要するもの。
大福帳の一枚一枚を短冊状に細くカットし、糸車に掛け一本の糸に撚り繋ぎ…
そうして紡がれた糸を丁寧に丁寧に手で織り上げる。

色は、おだやかな淡いクリームベージュをベースに。
人の手で、墨で認められた文字の断片。
和紙に降り積もった歳月が色となり、
繊維の凹凸が浮き沈みする糸の味わい。
『てしごと』とはまさに、此れ此処にございます。

偶然と必然が重なって生み出される表情は
一つとして同じものにはなり得ません。
もちろん、帯の機能としても一日中締めていても軽くて緩みにくく
本当に重宝していただける仕上がりです。


【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召し頂ける状態でございます。


【伝統工芸士 玉虫正直】
昭和36年 山形県米沢市にて、玉虫織物工房の長男として生まれる。
昭和55年 山形県立米沢工業高等学校繊維工学科卒業後、
     四年間他の織物工房にて修行する。
昭和63年 第13回 新人染め織り展 入選
     第14回 東北現代工芸展現代工芸 準賞
平成元年 第41回三軌会 入選
     第27回日本染色作品展 入選
     染色活動が認められ、米沢市文化懇話会 奨励賞
平成 2年 第28回日本染色作品展 入選
平成 6年 都々良会総合美術展 入選
平成 7年 都々良会総合美術展 奨励賞
平成 9年 都々良会総合美術展 優秀賞
平成11年 都々良会総合美術展 準優秀賞
平成15年 経済産業大臣指定 伝統工芸品認定
平成20年 伝統工芸士認定
     日本紬織サミット グランプリ受賞
     全日本伝統的工芸品展入選

商品詳細

- 素材・サイズ

経糸:絹100%
緯糸:和紙(大福帳)100%
長さ約3.7m

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 9月~翌6月(単衣~袷)

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 趣味のお集まり、お茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、おでかけ、お食事、ご旅行など

◆あわせる着物 小紋、織のお着物、綿着物

※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。

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