【仕入れ担当竹中より】
重要無形文化財保持者人間国宝の認定をうけている
喜多川平朗氏の羅織の帯のご紹介です。
次のお約束などはございません。
盛夏のために誂えたご自慢のお着物に是非。
大変美しい作品ですから、どうぞお見逃しなくご覧下さい。
【商品の状態】
未着用の新古品として仕入れてまいりました
撮影前に紅白の仕付けをはずしたばかりの美品でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召しくださいませ。
【お色柄】
羅とは搦み織りの一種で、太撚の絹糸を使い、
振綜(ふるえ)という経糸を自在に動かせる装置を備えた機で織ります。
1本の経糸が左右の経糸と捩れ、
そこに緯糸を通して搦みを固定し網目状の隙間をつくっていきます。
この本物の羅は、決して織機でできないことなどから、
西陣でも作られておりません。
現代の空間に溶け合うモダンで立体感ある表情。
趣きある茜色で綾なされた菱の文様美。
すっきりとしながらも存在感あふれる面持ち。
ここまで上品な美しい羅織物には、なかなか出会うことができないかと存じます。
本当にお手にとって、触れてただけないのが残念ですが、通常の羅に比べ、
地厚ながらも非常に軽く、シャリ感のある仕上がりとなっています。
シンプルながらその意匠美、機能美、そして組織美を追求した、
人間国宝が奏でる逸品を特別価格にてお届けいたします。
創作されている数もかなり少なく、ほとんど市場に出回らないお品でございます。
芭蕉布、紅型、壁上布、越後上布まど、素朴な夏の社交着に、
この上ない上品さを宿してくれることでしょう。
末永くご愛顧いただける方にお届けさせていただければと願っております。
母娘受け継ぐ美術品としてお求めいただければ幸いでございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
■喜多川平朗
明治31年 七月 京都西陣機屋俵屋16代目喜多川平八の長男として生まれる
大正10年 23才 京都市立絵画専門学校日本画科を卒業する。
昭和2年 29才 宮中装束調進の高田義男の要請により有職織物製織業を始める
昭和3年 30才 天皇ご即位大典儀式用装飾、装飾織物を謹製する
昭和4年 31才 第五十八回 伊勢神宮式遷宮の御神宝織物を製作する
昭和6年 33才 貴・衆議員の新築用の玉座その他の装飾織物を製作する
昭和28年 55才 第五十九回伊勢神宮式年遷宮の御神宝織物を製作する
昭和31年 58才 重要無形文化財「羅」の技術保持者に認定される
昭和35年 62才 重要無形文化財「有職織物」の技術保持者に認定される
昭和42年 69才 西陣織物工業組合の西陣織500年記念式典に当たり
文化功労者賞受賞。紫綬褒章受章。
昭和43年 70才 キワニス文化賞 受賞
昭和45年 72才 京都市文化功労者として表彰される
昭和48年 75才 第六十回 伊勢神宮式年遷宮の御神宝織物を製作する
勲四等旭日小綬章を受章する
昭和49年 76才 文化庁製作の記録映画 「有職織物」 喜多川平朗の技の撮影完了
絹100% 長さ約3.6m
◆最適な着用時期 6月下旬~9月上旬の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事、お出掛け、ご旅行、趣味のお集まりなど
◆合わせるお着物 色無地、小紋、御召、紬など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。