新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
【仕入れ担当 吉岡より】
熱い湯の中に手を入れ丹精込めて一本一本紡ぎ上げられた真綿糸を絣職人の手括りで防染し、
機と一体になって地機で織り上げる…
本当に手間のかけられた希少な一枚です!
数多くの産業が機械化してゆく中で、
昔から受け継がれてきた伝統を込めた本場結城紬。
男物アンサンブルを証紙無しの目利きにてお値打ちにご紹介致します。
着込めば着込むほどに身体になじみ、軽くやさしく、やわらかく…
まるで一枚の綿のようにやさしく体をつつむ、その風情。
夢のような着心地を、是非体感して頂ければと思います!
亀甲が織りなす絣の極地をぜひともご堪能くださいませ。
【色・柄】
ふうわり、
肌を包むとはこのようなお着物の事を言うのでしょう…
真綿糸ならではのほっこりとぬくもりを感じさせる質感。
ぐっと渋みのある焦茶色の地に織り上げられた80山亀甲絣。
今でも多くの人に愛されるベタ亀甲、
無地感覚の柄行は流行りすたりなく、きっと重宝いただけることでしょう。
寸法の合う方に限ってしまいますが、
お値打ちのこの機会に存分にご活用くださいませ。
【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
お届け前に保管の際のたたみ皺を伸ばすため
プレス加工をサービス致しますので、1週間ほどお日にちを頂きます。
【本場結城紬について】
日本三大紬に数えられる茨城県の伝統織物です。
糸づくりでは、蚕の繭からつくられた袋真綿を「つくし」と呼ばれる台にからませ、
この一端より職人が指先の魔術で糸を引き出します。
右手の指で内側へ糸を捻り、さらに左手で捻り戻しをいたしますので、
糸自体は平糸になって撚りがかかっておりません。
これが着れば着るほど風合いの良くなる結城紬の秘密です。
また、絣括りは経糸・緯糸を別々に目印の墨付けをして、木綿の糸でしっかりと絹糸を括ります。
括りが弱いと染料が括りの中に入り、綺麗な絣糸にはなりません。
地機の織り技法では、経糸の片側を機にとめ、
もう片側の手前の部分を枠に、きちんと糸を整列させた紐状のものを織り手さんの腰に巻きます。
経緯ともにピンと糸が張った状態で織り上げられるのではなく、
織り手さんが全身を使って経緯(タテヨコ)を調節して織り上げるので驚くほどしなやかに仕上がります。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
【着物】
背より身丈134cm(適応身長164cm前後) (3尺 5寸 5分)
裄丈68.5cm (1尺 8寸 1分) 袖巾35cm (9寸 2分)
袖丈47.5cm (1尺 2寸 5分)
前巾24.5cm (6寸 5分) 後巾30.5cm (8寸 0分)
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70.5cm (1尺 8寸 6分) 袖巾36cm (9寸 5分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
【羽織】
羽織丈89cm(2尺 3寸 5分) その他着物に合わせた寸法
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、街着、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 角帯など
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。