【 仕入れ担当 田渕より 】
これほどのハイクラス…
通常ですと販売のメインは百貨店でございますので、
弊社でのご紹介は滅多とございません。
名門、川島織物の中でも上品會クラスの逸品。
引箔を用いた本袋帯をご紹介致します。
これまでにアウトレット品や訳あり品のご紹介は数度ございましたが、
今回ご紹介するのは完品のお品。
是非ともお手元でその風情をご堪能頂きたく…
一目でその美しさに惚れて買付けて参りました。
お目に留まりましたら、まずはどうぞご覧くださいませ。
【 お色柄 】
鈍く煌めく、銀の繊細な引箔。
荘厳に光をたたえるその地には、
白を基調としたふうわりとした緯糸使いで、
春風にそっとそよぐような柳に桜があらわされました。
華美になりすぎることなく、品格のある箔の輝き。
引箔を主として、幻想的な輝きに満ちた面持ちは、
優美な中にも高級感を感じさせてくれる仕上がりです。
川島織物だからこそのこの表現力。
まさに唯一無二の存在感は、そこにただあるだけでも周囲の目を虜にし、
さりげない美しさに誰しもがため息をつくことでしょう。
【引箔について】
「引箔」は、三椏(みつまた)や楮(こうぞ)で作った和紙に目止めをし、
その上に金箔、銀箔、プラチナ箔、真珠、らでん、漆など
大変高価な素材を使ってさまざまな柄を作ったものです。
その薄い金銀箔を張った無地のものや、漆に顔料を混ぜて多彩な色を出したもの
それらを組み合わせて模様を表したものを極細に裁断し、それを一本一本丁寧に
織り込んでゆきます。
和紙に片面だけ色柄を付けたものなので、裏返ると土台の紙が見えてしまう
大変難しい作業。したがって「引箔」を織り込む場合は一度「機」を止めて
ヘラで一本一本引き揃えるように織り込まなければなりません。
絹82%、指定外繊維(紙)12%、ポリエステル4%、レーヨン2%
長さ約4.4m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.39 川島織物謹製
おすすめの帯芯:綿芯「松」
本袋縫い
六通柄
◆最適な着用時期 2月~4月頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、レセプション、音楽鑑賞、お食事会、趣味のお集まりなど
◆あわせる着物 色留袖、訪問着、付下げ、色無地など