【仕入れ担当 田渕より】
藍…ジャパンブルーとも呼ばれる神秘の色彩。
国選定・藍製造技術無形文化財保持者の佐藤昭人氏の造る
天然灰汁醗酵建阿波藍を使用して、
藍型染工芸技術保持者の大澤石雄氏が染め上げた、
特選経絽小紋をご紹介致します。
本当に深く深く…
見るほどにその奥行きが増すように感じられます。
夏物のご紹介は数える程しかございませんので…希少な作品をどうぞお見逃しなく!
【お色柄】
さらりとしてしなやかな経絽地。
深い濃藍色をベースに、一面にアラビア風の植物模様であるアラベスク文様をあらわしました、
シンプルな中に雄弁に語りかけてくる
藍の色彩の存在感は、本当に見事な仕上がりです。
日本の藍は歳月を経て、藍より青い美しい色となる―出藍の誉れの言葉のごとく、
元の藍より青くなる本物の藍。さりげない装いに日本美の源流ともいえる
「藍」を感じ取っていただけるかと存じます。
美しい日本の色彩を是非ご堪能くださいませ。
【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
※藍はその特質上、摩擦や湿気による色落ちが生じやすくなっております。
藍止め加工をいたしましても、藍が落ち着くまでに汗や摩擦で
色が移る場合がございますのでその点ご留意くださいませ。
【藍染について】
日本の色といえば、藍。
万葉の昔から日々の暮らしの中に息づいてきた本藍染は、
人々にとって欠かせない衣服の染地であった。
大自然から生まれた本藍染は殺菌効果や
防虫効果に優れ、又、漢方薬としても重用されたと言われている。
【佐藤昭人について】
正当な日本文化を受け継いだ藍染だけが「正藍染、本藍染め」と呼ばれ、
天然灰汁発酵建てで化学染料を一切使わない、
人と環境にやさしく寄り添った染料。
それを現代に継承するのが、佐藤昭人氏。
先祖代々藍を作り続ける十九代目の藍師で、
日本藍染文化協会の会長。
国がその伝統的技術を保存、継承するために指定する
阿波藍製造技術無形文化財や卓越技術者「現代の名工」にも
指定されており、まさに現代の藍の神様と呼べるお方です。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈159.5cm(適応身長154.5cm~164.5cm) (4尺 2寸 1分)
裄丈68.5cm (1尺 8寸 0分) 袖巾35cm (9寸 2分)
袖丈49.5cm (1尺 3寸 0分)
前幅25cm (6寸 6分) 後幅30.5cm (8寸 0分)
※居敷当付き
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69.5cm (1尺 8寸 3分) 袖巾35cm (9寸 2分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お稽古、お食事、お出かけ、観劇、芸術鑑賞など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。