【 仕入れ担当 渡辺より 】
人気の鳶八丈、刈安も併用して織り上げられた
オーソドックスな平織りによるお品のご紹介です。
証紙類は付属しておりませんが、地風および
組織より古い世代の鳶八丈かと存じ上げます。
ハリとコシのあるしっかりとした地風に、
大柄の間道縞柄で、帯合わせもしやすく
カジュアルシーンに重宝して頂けることでしょう。
また、八丈の中でも黒、鳶地のものは
引く手数多で、織のお着物ファンの方、
お探しの方におすすめでございます。
【 お色柄 】
コシとハリのあるしっかりとした地風の
鳶茶地をベースに、江戸茶と八丈刈安
(コブナグサ)による濃朽葉、オフホワイトの
変わり間道縞が織り出されております。
【 商品の状態 】
ところどころ織り傷がございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ。
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黄八丈について
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1977年(昭和52年)国の伝統的工芸品に指定
八丈島に伝わる草木染めの絹織物
その歴史は古く800年以前から納税品として納められ、
八丈島の名は「八丈織」から取られたとも言われる。
現在では後継者が少なく、黄八丈技術保存会が発足され
その技術者の保護にあたっている。
代表格である黄色の黄八丈の他に、黒を主にした
「黒八丈」、樺色を主とした「鳶八丈(とびはちじょう)」
がある。「ふしづけ」や「あくつけ」、「泥つけ」と
呼ばれる染めが特徴的で、糸染めに使う色は八丈刈安
(学名:コブナグサ)の黄、マダミ(学名:タブの木)の樺、
椎の木と泥染めを用いた黒の三色が主だった色で、八丈島の
厳しい自然の中で得られる染料が三色に限られた事に由来する。
製織には地機(じばた)が使われたが、現在はほぼ
高機(たかはた)による製織である。
伝統的な技術・技法
・先染めの平織り又は綾織りとする。
・よこ糸の打ち込みには、手投げ杼(てなげひ)を用いる。
・染色は、手作業による浸染とする。
※この場合において、染料は、コブナグサ、タブノキ又は
シイを原料とする植物性染料とし、媒染剤は木炭又は泥土とする。
他の地方で織られた類似品に米沢八丈、秋田八丈がある。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より身丈160.5cm(適応身長155.5cm~165.5cm) (4尺 2寸 4分)
裄丈66cm (1尺 7寸 4分) 袖巾34cm (9寸 0分)
袖丈49cm (1尺 2寸 9分)
前巾25.5cm (6寸 7分) 後巾29.5cm (7寸 8分)
◆八掛の色:薄刈安・無地
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70.5cm (1尺 8寸 6分) 袖巾35.5cm (9寸 4分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。
※寸法を最大寸まで変更する場合胴裏の交換が必要となる場合がございます。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 和のお稽古、芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩きなど
◆あわせる帯 お洒落袋帯、名古屋帯、半幅帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。