【 仕入れ担当 渡辺より 】
世界三大織物がひとつ、紬の女王・本場大島紬。
今回は名門織元・興紬工房さんの
<彩絣>と呼ばれる新しい技術が詰まった大島紬。
もちろん糸はこれまでと同じながら、使用した色数をグッと増やし、
一枚の絵画のように華やかに、明暗・陰陽をくっきりと表現した、
織元のこだわりが感じられる秀作です。
これまでにない大島をお探しの方に
是非ともオススメしたい逸品。
伝統の龍郷柄ですので、大島ファンの方にも!
滅多とご紹介の叶うお品ではございませんので、
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
代々譲り受けるお母様のお着物など…
大島紬では龍郷のお柄をお持ちの方もいらしゃるのではないでしょうか。
代表的な幾何学の意匠は、自生する蘇鉄の葉とハブの鱗を意匠化されており、
そのキリリとしたデザインは、伝統柄として今もなお根強いファンがいらっしゃいます。
今回ご紹介のお品は泥でもなく白でもない、優彩による色大島。
大島紬のなかでも希少ながらも
独特の特別な魅力があるように感じられます。
さらに、本来は無地糸と柄糸を順序通りに織り成してゆく大島紬ですが、
本作は地糸にも柄を加えた、ハイクラスの<総絣>の一枚でございます。
まるで絵画のように…
伝統的な龍郷柄を多色を用いながら、繊細に表現いたしました。
ご存知のように、大島紬は全工程がすべて手作業です。
図案から製織まで6ヶ月から1年近くかかり、
また大島独特の技術を多く用いるため、
絣作りから製織時の絣合わせ、
部分解きによる色のすり込み等、
大変な苦労が一反一反に込められています。
新感覚の大島!
どうぞお見逃しなきようお願いいたします。
◆本品は雑誌『美しいキモノ2022年春号』p83に掲載されているお柄です。
【 大島紬について 】
鹿児島県の奄美大島を中心に作られている織物。
世界三大織物にも数えられ、織る前に糸を染める先染、
手織りの平織、絣合わせをして織上げたものは
「本場大島紬」の名で伝統工芸品に指定されている。
しなやかで軽く、シワになりにくいという特徴がある。
手紡ぎの糸を、「テーチ木」(車輪梅)という
奄美エリアに生息する植物の煎汁液と、
鉄分を含む泥土でこげ茶色に発色させ、
手織りする伝統的技法が主だった染色方法。
藍、白、色大島などもある。
絹100%
長さ13.2m 内巾38cm(最大裄丈約72cm)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、女子会、街着、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 お洒落袋帯、九寸帯、八寸帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ2,750円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)
※国内手縫い仕立て
「大島紬・結城紬」+23,100円(税込)「左記以外の紬」+12,100円(税込)