【 仕入れ担当 渡辺より 】
古くより親しまれてきた植物染料の茜を用いた
茜染の、手絞りにてお柄をあしらった小紋のご紹介です。
流行り廃りなきトラッドなデザインに、
時が経つにつれて味わいを増す草木染料の表情を
末永くお楽しみ頂けることでしょう。
【 お色柄 】
四海波の地紋が織りだされた紋意匠地に、
濃い茜染めで得られた濃紅葉色の絞りによる
蜘蛛入の大きな麻の葉が一面にあしらわれております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、美品でございます。
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ。
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茜染について
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茜染は読んで字のごとく、アカネという
植物の根を使って染める草木染を指す。
茜はアカネ科のつる性の多年生植物であり、
中国や朝鮮半島、日本などのアジア圏に多く
生息する植物で、古くから薬草として用いられており、
浄血や保温、体の活性化といった効果が期待されてきた。
茜染にはその根から採取される赤い染料が用いられる。
茜の根に含まれる紅色色素前駆体のアリザリンを酸化、
ノメタン型のブラジレインに変化させ、赤色を得る。
より酸化が進むほど赤が濃くなり、日光の下で
染色をするとより濃く染まる。
国内の茜染の発祥の地として知られるのが
岩手県で、その昔自生のアカネが豊富だったことから、
1300年前の奈良時代からその根を使って染める茜染の
技法が伝承されてきた。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より身丈158cm(適応身長153cm~163cm) (4尺 1寸 7分)
裄丈66.5cm (1尺 7寸 6分) 袖巾34cm (9寸 0分)
袖丈48.5cm (1尺 2寸 8分)
前巾23cm (6寸 1分) 後巾30cm (7寸 9分)
◆八掛の色:朱華・ぼかし
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈67cm (1尺 7寸 7分) 袖巾34cm (9寸 0分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。
※寸法を最大寸まで変更する場合胴裏の交換が必要となる場合がございます。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいせ。
※絞り染の性質上、色の濃淡、絞りの目が不均一な箇所がございます。
風合いであって難ではございません。その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向けのデザインの名古屋帯、半幅帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。