【仕入れ担当 田渕より】
澄んだ空に地平線の果てまで広がるコバルトブルーの海。
強い日差しに熱せられた風が肌を撫で、
太陽に向かって背を伸ばす花草の間をするりと抜ける…
恵まれた豊かな自然と育まれてきた伝統がそこにございます。
藤崎眞氏率いる【藤崎紅型工房】による本場琉球紅型九寸帯をご紹介いたします。
【お色柄】
さらりとしなやかな絹布は、味わいある紅碧色。
その地を沖縄の風土をたっぷりと感じさせてくれる配色にて
波に胡蝶の丸文が描かれました。
印象的な紅型の力強さ。
意匠が醸し出す味わい深さは、流石世界の女性着の中で、
もっとも美しいものと評されるにふさわしい仕上がりと言えるでしょう。
南国の太陽と海に培われた、美しい感性によって生み出されたお品です。
印象的な帯姿を演出する一品として…
お手元で末永くご愛用して頂けば幸いです。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【琉球紅型について】
紅型の「びん(紅)」は「色」を指し、「かた(型)」は「模様」を意味します。
その昔、紅型は琉球王府、首里、浦添を中心に、
女性の礼装用の衣装や、神事の服装として作られたのが始まりとされ、
その後、14世紀~15世紀頃、
海外貿易により、中国や東南アジアから染色技術が伝わり、
友禅染めの影響も受けながら沖縄の風土や豊かな自然に育まれ、
確立したといわれております。
沖縄の自然、風土から得た鮮烈な色彩で表現された独特の染め味が特徴で、
この力強い彩り、心と身体に沁みわたる味わい深さは他にございません。
【藤崎紅型工房について】
沖縄県名護市。
美しい海を望むその地に、
紅型作家「藤崎眞氏」が開いた藤崎紅型工房はございます。
沖縄を愛し、琉球紅型に魅せられて制作をはじめられ、
今では受け継がれてきた古典の技術を用いながら、植物染料にもこだわり。
そして手にとっていただいた方に、
その鮮やかな色彩で癒やしを感じていただけるようにと
願いを込めて作品作りをなさっていらっしゃいます。
昭和46年 名渡山愛擴氏に師事
昭和48年 インド・カシミール・ラジャスタン地方の染織を視察
昭和49年 藤崎紅型工房設立
昭和50,57年 沖縄タイムス第二ホール
昭和54,60年 沖縄物産センター画廊にて「染と陶」展
昭和58年 福岡天神ギャラリーにて作品展
昭和62年 東京南青山ニシカコーリィベイホールにて「染三人展」
平成06年 リウボウデパート美術画廊にて作品展
平成07年 名護市に移住
平成11年 リウボウデパート美術画廊にて作品展
以降、県内外にて作品展を開催
【受賞・表彰歴】
昭和52年 日本工芸会西部支部展入選
昭和56年 神奈川県横浜仕儀会議賞・日本工芸会西部支部展沖縄タイムス賞
昭和60年 京都府主催新匠工芸展入選
昭和63年 那覇伝統工芸まつり市長賞
平成01年 沖縄県工芸公募展奨励賞
平成02年 那覇伝統工芸まつり市長賞・日本工芸会西部支部展入選
(平成05まで4期連続)
平成05年 伝統的工芸品産業振興の功労者として沖縄総合事務局より表彰
平成08年 財団法人おきぎんふるさと振興基金より表彰
絹100%
長さ約3.7m
お太鼓柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お茶席、お稽古事、街着、カジュアルパーティー、ランチなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織のお着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。