◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりました。
赤い染料のようなシミが点在しております。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
桃山時代の一時期にだけ花開き、
江戸期には途絶えてしまった辻が花染…
その研究と復元に力をそそぎ、東京歌舞伎座の大緞帳を手掛けた
日本を代表する辻が花染作家【 大脇一心 】氏の素敵なお柄の
特選紬地九寸名古屋帯のご紹介です。
『西洞院辻ヶ花』と呼ばれる一心氏の辻ヶ花。
古典を踏襲しながら、現代のシーンにマッチする
そのデザイン、創作性から、多くのファンを魅了しております。
辻ヶ花とは、室町時代から桃山時代にかけて盛んに用いられた絞り染めの技法。
最盛期に当たる桃山から江戸初期にかけては、複雑な縫い締め絞り、
竹皮絞りなどの高度な技法が使用され、多色染め分けによる高度な染物を
創り出し、摺箔等の技法と共に安土桃山時代の豪華絢爛たる文化に華を添えました。
当時は『染物』と言えば『辻ヶ花』を指すほど。
しかし江戸中期に糊で防染する友禅技法が用いられるようになり、
その技術が発展すると共に、自由度、手間の両観点で劣る辻ヶ花は、
急速に廃れ消滅の一途をたどり…
技法が急速度で廃れ、途絶えてしまったこと、
名の由来が定説を持たないことから『幻の染物』と呼ばれた辻ヶ花。
現代の染め技法としての『辻ヶ花』の技法が今日日の目をみたのは、
かの久保田一竹氏をはじめ、一心氏などの染色作家たちの
研究と努力によるものでございます。
今回ご紹介のお品は、その一心氏の特選の名古屋帯。
キャンバスとなった風合い豊かな真綿紬地。
フシの凹凸の感じられる、縞に霞が織りだされた
真綿紬地に、カチン染にて大きな辻ヶ花のお柄が
大胆に表現されております。
紬ならではの素材感に、きりりとしたカチン染の
墨黒が目を惹く仕上がりのお品でございます。
生地素材の上質さと、染めの確かな技。
この風情を是非お手元で。
末永くご愛用頂けましたら幸いでございます。
絹100%
長さ約3.69m(お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 和のお稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 小紋、織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。