織物ファン必見、仕入れてまいりました。
木綿の至宝…
バイヤー中村、懇意にさせて頂いております問屋さんにお願いして仕入れてまいりました。
重要無形文化財久留米絣技術保持者、
小川内龍夫氏による本場久留米絣着尺をご紹介いたします。
良きものをお探しの方に、おすすめしたく思います。
無形文化財に指定されていないお品はお値段もお安く、多くございますが、
このしなやかな手触りや色の発色をご覧いただきましたら、
ひと目でこの価値をお分かりいただけることと思います。
本当に長く長くお召しいただけることと思います。
本物の久留米絣は、全て人間の手先の技から生まれます。
重要無形文化財として指定されている久留米絣は、
その指定の条件として以下の三項目があげられており、
その技法は昔ながらの伝統として今も守られています。
「手くびりによる絣糸を使う事」
「純正の天然藍で染める事」
「投抒の手織機で織る事」
手くびりは、「粗苧」と呼ばれる麻の表皮をセイロで蒸し、
皮をはいで乾燥したものを使い、指先で絣糸を括っていきます。
このくびりの巧拙は絣の生命といえるもので、
鮮明な絣を作り出すためには高度に熟練した技術を必要とします。
純正の天然藍と指定されている藍染めは、藍建ての仕事から始まります。
10日から15日間瓶の中で自然発酵させ、大切に育て、
色の薄い瓶から順次、濃い瓶に浸すことを丹念に繰り返していきます。
藍は生き物。
常に色や泡の具合を見たり、
舌で味わうなどして最高の状態に保っておかなければ、
決して良い色は出せないといわれ、手数をかけてこの作業を繰り返していきます。
このような、人々の手仕事が積み重ねられて生まれる久留米絣。
傾向として、大柄のものと小柄のものがございます。
大柄のやや派手なものは、久留米地方平野部で。
やや地味な小柄(蚊がすり)などは、久留米地方山間部で織られています。
絹とも違う、ふっくらとした綿の手触り。
正統派の濃紺地に、
円重ねの創作模様が創造性豊かにあらわされております。
紺色と白色だけの世界でありながら、
いつまでも見飽きるということのない奥行きを感じさせてくれることでしょう。
素朴ななかにも凛とした…独特の情趣かおるひと品。
規則的な文様に映し出された、奥深い魅力をご堪能下さい。
ぶくぶくと発酵する藍瓶。
藍の匂い。
そして、投杼を使って織るその姿。
200年の伝統と、それを継いできたことの素晴らしさに感動を覚えます。
どうぞ末永くご愛顧くださいませ。
よろしくお願い申し上げます。
綿100%
長さ約12.0m 内巾38cm(最大裄72cm)
経済産業大臣指定伝統的工芸品の証紙、
久留米絣協同組合 製造者:小川内龍夫 の証紙が付いております。
◆最適な着用時期 9月~翌年6月の袷・単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、お食事会、お稽古事、街着、ランチなど
◆あわせる帯 お洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[バチ衿]
水通し4,950円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)で承ります。
[広衿]
水通し4,950円+ポリエステル衿裏880円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)で承ります。
※綿の着物は地厚な生地のため、裏地なしの単衣仕立てとなります。単衣仕立てで冬の季節にもお召しいただけます。袷仕立てをご希望の場合にはお問い合わせくださいませ。
※背伏せなし(背は袋縫い)・ポリエステル糸でのお仕立となります。
※国内手縫い仕立て+8,800円(税込)
※「水通し」は、お仕立て前に生地の糊を落とし、ふっくらとした風合いに仕上げるために行う工程です。