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成人式にぴったりな振袖の選び方!購入時期から費用まで徹底解説

成人式の着物・振袖の基本情報まとめ!時期・選び方・購入とレンタルの値段相場など徹底解説

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人生に一度の晴れ舞台である成人式にはやっぱり着物や振袖で参加したいもの。二十歳の節目となる成人式では、この機会に自分だけの着物を買ってもらう人やお母さんの振袖を着る人、レンタルでトレンドの振袖を借りる人など様々ですが、一体どのように決めれば良いのでしょうか?今回は、成人式の着物や振袖の選び方、レンタルと購入の比較を行います。

成人式ではやはり、着物・振袖を着用したいと考えている人も多いのではないでしょうか。人生に一度しかない成人式は、ご自身に似合う着物・振袖で華やかに装いたいですよね。
ですが、いざ成人式の準備をするとなると、あまりなじみのない着物・振袖をどのように選ぶのか?またレンタルするべきか購入するべきか?など、疑問はたくさんです。

そこで今回は、成人式でステキな着物の装いができるよう、着物・振袖の選び方や時期・相場など、基本的な情報について解説していきます。

失敗しない成人式の着物・振袖の選び方・ポイント

人生で一度しかない成人式には、ご自身が納得できる着物・振袖を着たいですよね。
着物・振袖とひとまとめに言っても、種類はたくさんあり、色や柄はもちろん、帯の合わせ方や結び方、小物の合わせ方で印象は大きく変わります。

成人式で初めて着物・振袖を着るという人も多く、どのように選ぶべきなのか迷ってしまいます。
着物・振袖に慣れていない人こそ、失敗を防ぐためにも、選び方のポイントをおさえておきましょう。

ポイント①:成人式の日程・場所を知る

成人式の日程・場所を知る

着物・振袖を選ぶ前に、参加する成人式の日程をしっかりと把握しておきましょう。
成人式は、1月の成人の日前後に行われることが多いですが、地域によっては別の日程で成人式が行われることもあります。
成人式の着物・振袖の着付けやヘアセットなどをお店にお願いする場合には、日程を確認した上で着物・振袖の準備を進めておくとスムーズですよ。

また、開催場所も合わせて確認しておくのがベストです。
ホールや会館といった屋内で行われる地域もあれば、スタジアムやドームなど屋外に近い状態の場所で行われる地域もあります。
開催場所によっては防寒対策は必須ですので、着物・振袖と合わせて準備を進めましょう。

ポイント②:理想の着物・振袖をまとめる

着物・振袖選びで一番大切なのは、「ご自身がどんな装いがしたいのか」です。

着たいのは着物なのか振袖なのか、何色が着たいのか、柄はどんなものが良いのかを具体的に考えてみましょう。
イメージがわかない人は、成人式向けに着物・振袖のレンタルや通販をしているWebサイトを見たり、Instagramや画像検索で実際の写真を見たりしてみるのがおすすめです。
例えば、同じ赤色の振袖でも帯の合わせ方や柄の入り方で印象が大きく変わります。
なりたいイメージを固めておくと、ご自身の理想の姿に近づきやすくなりますよ。

ポイント③:トレンドを参考にする

トレンドを参考にする

洋服と同じく、着物・振袖にもその年によって流行りの色や着こなしがあります。
流行を取り入れることでおしゃれな着こなしができますよ。

毎年人気の定番の赤系の着物・振袖はレトロな着こなしがトレンドです。
また、大人っぽく着こなすことができる黒系や、ヴィンテージ感のある深緑などのくすみカラー、シックで渋い色も近年人気です。
着物のトレンドと合わせて、ヘアスタイルや小物合わせのトレンドもおさえておきましょう。

ポイント④:パーソナルカラーを参考にする

どの着物・振袖も素敵に見えて迷ってしまうという人は、ご自身に似合う色から選んでみるのもアイデアのひとつです。

ご自身に似合う色=パーソナルカラーを知っておくと、数多くある選択肢の中から絞り込んで着物を選ぶことができます。
パーソナルカラーに合った着物・振袖はあなたの美しさや魅力をより引き出してくれます。
簡単なパーソナルカラー診断であれば無料でできるWebサイトもあるので、参考にしてみましょう。

パーソナルカラーを簡単にご紹介すると、以下の4種類のタイプがあります。

スプリングタイプ(イエローベース)

明るいアイボリー系の肌色で、ライトブラウンに近い髪色の方に多いタイプです。
日本人には非常に少ないタイプですが、このタイプの方は明るくかわいらしい印象を与えます。
スプリングタイプの方には、イエロー系やピンク系など、明るい暖色系の着物・振袖がおすすめです。

サマータイプ(ブルーベース)

明るいピンク系の肌色で、髪や瞳が赤みがかった方に多いタイプです。
日本人の大半の方のパーソナルカラーが、このサマータイプになります。
サマータイプの方には、水色など、明るい寒色系の着物・振袖がおすすめです。

オータムタイプ(イエローベース)

黄味がかったベージュ系の肌色で、髪や瞳がダークブラウンに近い方に多い、落ち着いた雰囲気を感じさせるタイプです。
自然な雰囲気を感じさせつつも、豪華な女性らしさを感じさせることもあるのがオータムタイプの方の特徴。
オータムタイプの方には、くすみがかったアースカラーのような色の着物・振袖がおすすめです。

ウインタータイプ(ブルーベース)

白やピンク系の肌色に、黒髪やダークブラウン系の暗い髪色をした方に多いタイプです。
ウインタータイプの方は、いわゆる”クールビューティー”という言葉があてはまるような方と言えます。
ウインタータイプの方には、はっきりとした赤色や黒色といった色の着物がおすすめです。

ポイント⑤:下見に行く

下見に行く

着物・振袖を選ぶときには、実物を確認しておくと失敗が少ないですよ。
微妙な色味の違いや、質感、柄の入り方、着用したときの柄の出方、刺繍の入り方など、着物・振袖は、実際に見てみると細かい部分まで差が出てきます。

お店で購入する場合やレンタルをする場合には、ご自身の理想通りの着物・振袖をみつけるためにもいくつかのお店に行ってみるのがおすすめです。
時期によっては人気の着物が予約で埋まってしまったり、売り切れてしまったりすることもあるので、早めの行動がベストです。

成人式に向け着物・振袖を選ぶ最適な時期は?

成人式の着物・振袖選びは早めが良いと言われるけど、一体いつからはじめれば良いの?と迷ってしまいますよね。
高校を卒業して進学や就職をする人が多いですが、忙しくしているとあっという間に成人式はやってきます。
ご自身に似合う着物・振袖を探すためにも、時間に余裕を持っておきましょう。

2年前の1月〜3月

「できる限り早く、理想に近い着物・振袖をレンタルしたい!」という方は、成人式の2年前の1月〜3月から着物・振袖探しをはじめてみましょう。

まだ高校生なので成人式のイメージが持てない人も多いですが、一番たくさんの着物・振袖の中から選ぶことができる時期でもあります。
2歳上の方々の成人式が終わればお店に多くの着物や振袖が戻ってくるので、このタイミングで下見に行ってみましょう。

また購入を考えておられる方にとっても、この時期はセール価格になりやすいので狙い目です。
成人式の着物・振袖を早く決められると、前撮りなどを楽しむ時間も確保しやすいですよね。
また、成人式当日に合わせて髪を伸ばしたりヘアカラーをしたり、着物・振袖コーディネートを楽しみやすいですよ。

1年半前の7~9月

「新作の着物・振袖で成人式に出席したい!」という方は、成人式の1年半前の7〜9月頃を目安に着物・振袖探しをはじめてみましょう。

この時期は、店頭に着物・振袖の新作が並び、成人式に向けて着物を選ぶ人も増えてきます。
予約のピークの時期でもあるので、新作が着たいという方はあらかじめお店をリストアップしておき、新作が店頭に並ぶと同時に下見に行くのがおすすめです。

1年前の1月〜3月

成人式の着物・振袖の「レンタル」を考えている人は、予約をするならば、1年前の1月〜3月が最終の時期と考えて良いでしょう。

成人式のちょうど1年前には多くの方が着物・振袖を決め、美容院の予約まで済ませるため、予約が埋まってしまう状況です。
そのため、この時期以降に希望に沿ったものをレンタルするということは難しくなってしまいます。
着物・振袖はもちろん着付けなどを含めた大半の準備を、1年前のこの時期には終えておきたいですね。
成人式の着物・振袖の購入を考えている場合も、仕立てまでに3〜4ヶ月はかかってしまうことを考えると、ちょうど1年前あたりで購入できると安心です。

成人式の着物・振袖の選択肢と費用相場

成人式で着る着物・振袖は大きく分けると、

  • 購入(反物から誂え/プレタポルテ)
  • レンタル
  • ママ振り

という3つの選択肢があります。
「ママ振り」とは、母親など身内が着ていた振袖を着たり、帯や小物を変える、リメイクするなどで活用するというもの。
成人式の着物・振袖はそれぞれの選択肢によって費用が異なるため、その相場を把握しておきましょう。

成人式の着物・振袖を購入する場合の費用

成人式の着物・振袖を購入する場合の費用

「着物や振袖の購入」にかかる平均的な費用相場は、着物+帯や小物などを合わせたフルセットで30万〜40万円前後です。

安いものであれば5万円ほどから、高いものでは数百万円をするようなものもあります。
ひと昔前と比べると非常に手の届きやすい価格で購入できる着物や振袖も増えてきましたが、求める質によって購入できる着物の値段も変わってきます。
購入するのであれば予算を決めて、どのレベルの着物・振袖にするのかをしっかりと相談しましょう。
母親や祖母など身内に着物に詳しい人がいれば一番良いですが、価格帯や質についてわからない場合は、専門店でプロに相談するのもおすすめです。

成人式の着物・振袖をレンタルする場合の費用

成人式の着物をレンタルする場合の費用

「着物・振袖のレンタル」には、通常レンタルとオーダーレンタルとの2種類があります。

通常レンタル

通常の着物・振袖レンタルでは、「仕立てられた状態の着物・振袖の中からご自身の好みとサイズに合った着物」を選びます。

こちらの平均的な費用相場は、20万円前後となっています。
サイズは幅広く展開されていることが多く、できる限り安価に抑えたいという方は(オーダーレンタルではなく)通常のレンタルを選択すると良いでしょう。
ただし、選ぶ着物・振袖の種類によってはサイズが合わない場合もあります。

オーダーレンタル

オーダーレンタルでは、「まだ仕立て上がっていない状態の着物・振袖をご自身のサイズに仕立ててもらい」借りることができます。

平均的な費用相場は、25万〜30万円前後です。
通常のレンタルより高くなってしまいますが、新作の着物や振袖を購入するよりも安く、ご自身に合ったサイズで仕立ててもらうことができます。
一度きりの成人式で購入は少し躊躇うけど、せっかくなら思い通りの装いをしたいという要望に答えるレンタル方法です。

成人式の着物・振袖をママ振りにする場合

成人式の着物・振袖をママ振りにする場合

「お母様の着物・振袖をそのまま着る」場合には、クリーニングをしたり寸法直しを含めると、10万円前後の費用がかかると考えれば良いでしょう。

購入やレンタルと比べると費用面ではお手軽です。
昔の着物・振袖は周りと被りにくいことや、手が込んだ高品質なものが多いことから「ママ振り」を選ぶ人も増えています。
また、帯だけ購入する、小物だけトレンドに合わせて新しく買い揃える、などのアレンジをすることもできます。
お母様の着物・振袖を着用できる方は、ママ振りもひとつの選択肢として考えてみましょう。

成人式ではなぜ振袖を着るのか?

現在では、成人式にて振袖を着るのが定番となっています。
以下では、なぜ成人式で振袖を着る文化が根付いているのか、振袖の起源を踏まえたうえでご紹介します。

振袖の起源は江戸時代の女性の普段着?

振袖の起源

振袖の起源は江戸時代までさかのぼります。
江戸時代の当時の一般の女性は、小袖という袖の短い着物を普段着として着用していました。
しかし江戸時代中期には、小袖の袖丈は徐々に長くなっていくのです。
小袖の袖丈が長くなった理由としてはさまざまな説がありますが、中でも下記3つが有力な説だと言われています。
 ● 袖が長いと舞台上での演技が綺麗に見えるから
 ● 江戸時代の踊り子は袖を振ることで感情を表現していたから
 ● 「振る」という動作には、を取り払いお清めなどが込められているから
上記のような理由から、江戸時代の一般女性の普段着だった小袖は、袖の長い振袖へ変化したとされているのです。

成人式で振袖が着られるようになった理由

成人式で振袖が着られるようになった理由

振袖は、江戸時代〜明治時代にかけて正式に未婚女性の第一礼装として、着用されていきました。
しかし、明治時代以降は普段の生活で振袖を着ることがなくなります。
袖が長いと日常生活での使い勝手が悪いからです。
そのため、徐々に政治式といった特別な式典での「晴れ着」として振袖が着られるようになったと言われています。

購入とレンタルのメリットデメリット

成人式の着物・振袖は、購入するかレンタルするかどちらが良いのでしょうか?

購入とレンタルにはそれぞれメリットとデメリットがありますので、両方を理解したうえで選んでみましょう。
また、お家に着物や振袖をお持ちの場合は、他の選択肢も知っておくことで着物の活用方法が広がります。

例えば、「成人式当日」はお母様の着物・振袖を着るけど、「前撮り」は他の色や柄のものが着たいからレンタルするという方もいらっしゃいます。
それぞれのメリットとデメリットを解説しますので、しっかり把握したうえで、どちらにするのかご家族とも相談してみましょう。

購入のメリット

購入のメリット
  • 何度も着る場合にお得
  • 自分にあったサイズで仕立てられる
  • 子供や孫の代にまで残すことができる

購入する場合のメリットとしては、ご自身の着物・振袖を一枚持っていると「様々な場面で活用できる」ことです。

成人式はもちろん、大学や専門学校の卒業式や、身内・友人の結婚式などでも着用できますし、ご自身のお子様のために残すこともできます。
お祝いの場や正装が求められる場所での装いには迷ってしまうことも多いですが、着物・振袖が一枚あれば応用できます。

また、「好みの着物をご自身にぴったりのサイズで仕立てることができる」ということもメリットです。
振袖は通販での購入も可能です。色や柄を見てご自身の理想の着物をみつけることにもつながりますので、ぜひ一度ご覧くださいませ。

購入のデメリット

  • 費用が高い
  • アフターメンテナンスが必要
  • 色や柄の選択肢が狭くなる可能性がある

購入のデメリットはやはり「価格」面です。

選ぶ着物・振袖によっても差はありますが、レンタルに比べると価格は高くなる傾向にあります。
そして、着物や振袖は着用後のクリーニングや年に数回の風通しといったアフターメンテナンスが必要です。
お手入れやお直しにも費用がかかります。

また、成人式だけでなく長く着ることを考えて着物・振袖を選ぶ場合、選ぶ色や柄の自由度は少し下がってしまいます。
二十歳の成人式を思いっきり華やかに装いたいという人にとっては、コスパの面は期待できないかもしれません。

レンタルのメリット

レンタルのメリット
  • アフターメンテナンスの必要がない
  • 使用後のクリーニングの必要がない
  • 成人式だけと考えると購入よりも安価
  • その時に着たい着物を着られる

レンタルのメリットは、購入した場合に手間になる「アフターメンテナンスが不要」であることが挙げられます。

また成人式のみの着用であればトータルのコスト面は安く抑えることができ、その年のトレンドに合った着物・振袖を着ることもできます。
二十歳だからこそ着られる色や似合う色の着物・振袖を選ぶことができるというメリットがありますね。

レンタルのデメリット

  • 自分に合うサイズが探しにくい場合がある
  • 人気の色や柄は予約が早く埋まってしまう
  • レンタル期間にしか着用できない

レンタルの着物・振袖はすでに仕立てたものの中から選ぶため、「ご自身に合うサイズのものを探す必要」があります。

そのため、平均身長よりも高い人や低い人は、ご自身にぴったりサイズの着物・振袖を探しにくい場合があります。

また、レンタルは数に限りがあるため人気の着物・振袖は予約が埋まってしまうことも。
好みの色や柄を見つけてもご自身に合うサイズがなければ、その着物・振袖を諦めることになってしまいます。
またレンタルした着物を気に入ったとしても、レンタル期間が過ぎてしまうと返却をしなくてはならないため、限られた時間の中でしか着用ができません。

まとめ

今回は、成人式の着物・振袖の基本情報をお届けしました。
まずは、ご自身が成人式にどんな装いをしたいのか、理想の姿を思い描いてみましょう。
そしてそれを実現できる方法として、着物・振袖のレンタルや購入を比較してみましょう。
ママ振りという手段もあるので、一度お母様やお祖母様に相談してみると良いですよ。

成人式は人生に一度しかない晴れの舞台です。
時間に余裕を持って準備が進められるよう、早めに行動してみましょう。
何年経ってもステキな思い出として残る成人式になるように、着物・振袖選びを楽しんでみてくださいね。

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