商品番号:1558753
(税込)
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【 仕入れ担当 渡辺より 】
夏の麻素材を用いて織りだされた織物の…
最高級品に冠せられる『上布』の文字。
織のお着物ファンの方に是非ご覧いただきたい、
上布の最高峰【 越後上布 】のご紹介でございます。
塩沢紬や越後上布で名高い【 林宗平工房 】の
二代目・林宗平氏によるお品。
めったにお見かけしないお品でございます。
他にはないもの、一生モノの夏の洒落物を
お探しの方に、心よりおすすめいたします。
【 お色柄 】
細い糸を用いた、ほどよくハリのある薄手の
くすんだ薄白鼠色の麻地に、墨黒のみの配色で
ややかすれた細縞が一面に織り上げられております。
【 商品の状態 】
着用済のお品として仕入れてまいりましたので
着用シワやたたみジワ、麻素材独特の細かい
繊維の毛羽立ちはございますが、着用時に
気になるような汚れなどはございません。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 林宗平について 】
工芸染織作家(越後上布・塩沢紬)
林宗平工房設立者
生没年不詳
越後上布の織手として有名であるが、
越後上布を作る一方、越後上布の技術を
絹織物に取り入れた塩沢紬も多数製織。
好奇心旺盛なチャレンジャーで、全国各地の
織物産地を訪ね歩き、遠く奄美大島まで出かけて
泥染めや大島紬の絣などを熱心に研究した。
また、産地にとどまらず小売店に出かけては、
実際に着用する女性たちの声を聞き、塩沢紬の
魅力を伝え歩いていた。
経糸、緯糸も草木染めの手つむぎの真綿糸を使い
手織りで丹念に織り上げられた『越後古代紬』は
林宗平の代表的な紬である。
【 林宗平工房について 】
新潟県南魚沼市にある越後上布・塩沢の名門
初代・林宗平が設立した工房
本塩沢(塩沢御召)・夏塩沢・塩沢紬・越後上布
などを製織している。
林宗平からチャレンジ精神と探究心を受け継いだ
子息の二代目・林正機、孫の林秀和がものづくりを
続けている。
2005年(平成17年度)
第30回全国伝統的工芸品公募展に於いて
内閣総理大臣賞を受賞。
2022年に林正機が死去した後は三代目として
林秀和が当主をつとめている。
■二代目 林正機(林宗平の息子 2022/9/07死去)
伝統工芸士・存命中は日本工芸会所属
■三代目 林秀和(林宗平の孫)
日本工芸会準会員
東日本支部、染織部会所属
2020年の日本工芸会東日本支部の
第60回東日本伝統工芸展で古代越後上布着尺
『生成地井桁絣』が入選。
【 重要無形文化財 越後上布 について 】
産地:新潟県魚沼地方
重要無形文化財総合指定第1号
ユネスコ世界無形文化遺産指定
現在では新潟県南魚沼市、小千谷市を中心に生産される
苧麻(ちょま、からむし)を原料とする織物
新潟県魚沼地方では、湿度の高い雪国の自然環境、
風土が麻織物の生産に適していたため、古来より
農閑期の冬仕事として、受け継がれており、
その歴史は非常に古く、1200年前の奈良時代
天平年間に織られた麻布が正倉院の宝物として
保存されている。
江戸時代には幕府御用となり、天明から文化期の
最盛期には 年間20万反もの生産高に及ぶ
一大産業であった。
明治時代以降は近代化とともに工業化が進み
古来からの 形態で生産される製品が激減。
貴重な技術を絶やさぬため、小千谷と塩沢の
両産地によって技術保存協会が設立。
後、1955年(昭和30年)5月12日に
国の重要無形文化財総合指定第1号に指定された。
また、2009年(平成21年)9月30日に、
ユネスコ(国際連合教育科学文化 機関)の
無形文化遺産に登録。
日本の染織技術としては第一号となる。
越後上布の素材である糸は、まず苧殻を抜き、
上布の原料となる皮の肉質をそぎ落として
繊維だけを取り、それを爪と指先で裂いて
より合わせてつくる。
緯糸は一反分を仕上げるのに約3ヶ月、
経糸は7ヶ月かかる。
糸作りのできる職人が減り、現在重要無形文化財の
認定を受ける「越後上布」の年間生産反数は
ごくわずかとなった。
越後上布・小千谷縮布の重要無形文化財指定要件は下記
一、すべて苧麻を手績みした糸を使用すること
一、絣模様をつける場合は手くびりによること
一、いざり機で織ること
一、しぼとりをする場合は湯もみ、足ぶみによること
一、さらしは雪晒しによること
表:麻100% ※衿裏:麻地 縫製:手縫い
※自然布の性質上、繊維の軽い毛羽立ち、フシによる凹凸、
組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
【 付属証紙 】
越後上布・小千谷縮布技術保存協会の証紙
製織:林宗平
身丈(背より) | 152cm (適応身長157cm~147cm) (4尺0寸1分) |
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裄丈 | 63cm(1尺6寸6分) |
袖巾 | 31cm(0尺8寸2分) |
袖丈 | 49.2cm(1尺3寸0分) |
前巾 | 25.5cm(6寸7分) |
後巾 | 30cm(7寸9分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 7月、8月の盛夏の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 夏の洒落袋帯、カジュアル向けの夏の名古屋帯、上布、自然布の帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。