商品番号:1556891
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
まさに圧巻!
ひと目で心奪われる、美しい染の色…
生地、紋意匠図、染、全てが卓越した技術と一品一品丹精込めて作られた至極の逸品!
このクラスの振袖は近年本当にお目にかかれなくなりました。
他のお振袖とは別物としてご堪能いただきたいクラス。
名匠【菱健】による、最高級お振袖のご紹介です!
今回は龍村名品、平蔵氏の威毛錦袋帯とのコーディネートセットをご紹介。
熟練の染職人の間を幾工程も経て、大切に染め上げられた工藝品とも言える素晴しい仕上がりをじっくりとご堪能いただけましたら幸いでございます。
【 お色柄 】
[着物]
全てが絶妙なバランスで仕上げられた、美しき一枚。
どのような場においても、この品質は決して見劣りすることはございません。
他とは比べ物にならないほどの、やわらかで繊細でな紋緞子地。
紗綾形に花草の地紋がしっかりと浮かび上がり、穏やかなシルクならではのやわらかな光沢を感じさせてくれます。
鮮やかな若緑色の絹地。
その上質な絹地描かれたのは、
なんとも豪華絢爛で上品な流水に桜楓模様の意匠。
これらの染めが全て手で描かれ、これ程までに鮮やかな色彩に染め分けられた手間を思いますと、気が遠くなる程のお時間が掛けられております。
金彩、金駒刺繍、京友禅の技術の結晶を一枚で堪能できるそんな贅沢品でございます。
[帯]
鮮やかな橙色の錦地。
程よい重厚感とその締めやすさは、もはやご説明は不要でしょう。
お柄には龍村独特のお色使いで、
大胆な「威毛錦(おどしげにしき)」の意匠があらわされました。
戦国武将が陣中で使用した威毛。
鎧の主体部は小札と呼ばれる革製の小さな板で構成され、表面には漆が塗られております。
この小札を連結させ板状にし、幾段にも繋ぎ合わせる事を「威す(おどす)」と呼びます。
緒通すがその語源とされ、沢山並ぶ様子が鳥の羽根に似ているところから「威毛(おどしげ)」と呼ばれるようです。
絶妙の箔使いといろどりのコントラスト。
界切線ひとつをとっても組紐のような凝った技法。
そして、裏太鼓とよばれる、お太鼓の裏にあたる箇所、
二重太鼓をお締めいただいた際にかくれる部分にもお柄が
つけられた贅沢な仕上がりとなっております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが概ね美品でございます。
うっすらと締め跡がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
【 初代・龍村平蔵(号・光波)について 】
染織工芸作家
伝統的な西陣にあって、常に斬新な発想と
革新的な技法の習得により新境地を切り開いた名匠。
奈良県の正倉院に収蔵されている正倉院裂の
復元の第一人者。
生涯で70種もの日本の宝物の復元に成功した。
【 経歴 】
1876年に大阪の両替屋の豪商の家に生まれる。
16歳のときに祖父が死去し、それを機に家業を継ぐ。
1894年には18歳で織元として独立、その後1906年に
京都で龍村織物製織所を設立。
当初は販売に従事していたが、徐々に織物の技術に
興味を持ち、研究を開始。
研究の結果、帯に奥行きと彩りを与えた
高浪織(たかなみおり)や、意匠に立体感を出すため
糸に凹凸を持たせる纐纈織(こうけちおり)などの
数々の技術を生み出し特許を取得。
後、苦心して開発した織技法が次々と同業者に
模倣された事で古代裂の復元研究に没頭。
「どんな複雑な組織の織物も、経糸と緯糸によって
構成された、理屈で割り切れる偶数の世界」ととらえ、
「美」という3つ目の要素を加える事で織物を芸術という
高みに押し上げた。
1956年には染織工芸界の新たな可能性を切り開いた
数々の業績に対し、80歳にして日本芸術恩賜賞を受賞。
1962年 没、享年86歳。
龍村平蔵の子息は
謙・晋・徳・元の4人
このうち謙が二代龍村平蔵(号・光翔)、
元が三代目平蔵(龍村美術織物経営)。
現在は龍村旻が龍村美術織物を経営、
2006年4月に四代目龍村平蔵を襲名
【 菱健について 】
1949年(昭和24年)設立
創業者 初代古川健三
菱健という屋号は、吉友商店の屋号「菱友」の
菱と初代・古川健三の健を取って名づけられた。
「本流にこだわる」を基本理念に、京都に在籍する
無名の伝統工芸士や職人が持つ「ハンドメイドの味」を
活かし、きものに表現するものづくりをしている。
菱健の『桐壷』ブランドは業界内外問わず有名。
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
[着物]
表地・八掛:絹100%
たちきり身丈約187cm 内巾約38cm(最大裄丈約72cm)
[帯]
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.25m
本袋縫い
お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月から翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 10代~30代
◆着用シーン 成人式、入学式、卒業式、初釜、結婚式など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[ ふりくち有 ]
解手のし6,050円+※胴裏16,500円~+海外手縫い仕立て代39,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+38,500円(税込)
[ ふりくち無 ]
解手のし6,050円+※胴裏16,500円~+海外手縫い仕立て代39,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+35,200円(税込)