商品番号:1556700
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
静謐なる重厚美と、精緻な織の技巧をあわせもつ逸品。
こだわりのいいもん屋さんとして、こつこつと織り続けておられる、
西陣の名機屋、織匠神宮司。
室町の問屋街でもなかなかお見かけする事も少ない稀少な逸品帯でございます。
卓越した技術と歴史に裏打ちされた意匠美が光る、
まさに格調の極みとも言うべき存在。
荘厳でありながら柔らかさを宿す唐花文様が壮麗に浮かび上がり、品位と存在感を確かに支える一条です。
創作点数が少ないですので、通常出回ることがございません。
目を奪う帯とはこのこと…息を呑む風格を備えた逸品。
まずはどうぞご覧くださいませ。
【 お色柄 】
ざっくりとした太い箔糸を織り込んだ軽くしなやかな帯地。
深い黒色の地には金銀糸を贅沢に織り込んだ唐花文様が大胆に配されています。
大ぶりの花文には古典色が巧みに使われ、
全体の格調を保ちながらも、重くなりすぎない絶妙な色彩設計が施されています。
金糸による立体感のある輪郭が文様を際立たせ、
手織ならではのふっくらとした地風が、奥行きと温かみを生み出しています。
礼装としての役割を存分に果たし、
あらたまった席や式典、慶事などの重要な場面に相応しい存在。
帯ひとつで装いを格上げしたい場面において、揺るぎない信頼を寄せられる逸品です。
【 織匠神宮司(じんぐうじ)について 】
ご存知の方も、決して多くはないでしょう。
こだわりのいいもん屋さんとして、こつこつと織り続けておられる西陣の機屋さんです。
現在は、本土最南端の鹿児島県南大隈町に機を移設し、
手織り帯制作を続けておられます。
西陣では分業制の機屋も多い中、1から10まで全てを
ご夫婦で手掛ける手織りの匠です。
その洗練されたデザイン・織技術のルーツは老舗渡文。
こつこつとオリジナルの丁寧なものづくりをされております。
価値ある手間隙と吟味された素材は申し上げるまでもございません。
目の肥えた御着物上級者の方はもちろん、
どなたをもうならせる良い仕上がりは、
御着物はじめの方にも、間違いのないおひとつでございます。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙NO.2465 織匠神宮司謹製
おすすめの帯芯:綿芯「松」
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式・披露宴、パーティー、式典、お付き添いなど
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地