商品番号:1556622
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
山口伊太郎氏、山口安次郎氏。
―そしてもう一人、山口成三郎氏。
西陣が誇る、『唐織能衣装芸術・山口美術織物』の祖ともいえる三兄弟でいらっしゃいます。
今回ご紹介いたしますのは、山口成三郎氏の意匠を今に伝えるべく制作された作品です。
山口の名を冠し、西陣唐織の名門として名を馳せる【山口成織物】より。
典雅な華やぎの意匠が込められた、特撰袋帯をご紹介いたします。
ひと目でその技術とセンスの高さを感じられる逸品です。
名門の逸品、お見逃しなくお願いいたします。
【 お色柄 】
さらり、涼感。 夏の和姿に気品を…
穏やかなアイボリー地を基調として
透け感を持たせた入子菱模様を背景に
優彩のお色使いにて「菱地菊枝紋」の意匠を織り上げました。
その地を背景に6通にわたり飛び柄にて
ふっくら可憐に咲きほこる菊の花と
その茎葉模様を織りあらわしました。
西陣匠の織り技を、存分にご堪能くださいませ。
【 山口成三郎について 】
山口成三郎氏は、かの有名な伊太郎氏、安次郎氏と並ぶ三兄弟の一人として、昭和18年に織屋として独立されました。
当初より古代能装束の復元・研究にあたり、昭和30年代より染織図案家・若松華瑶氏のもとで
昭和の能装束百種(唐織・厚板・狩衣・長絹・舞衣)の内80数点の製織に携わり、
同時期に行司衣装なども手がけながら、皇室御用達の帯を数十点制作してこられました。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約4.35m~4.4m(お仕立て上がり時)
柄付け:六通柄
耳の縫製:袋縫い
おすすめの帯芯:夏綿芯(白)
西陣織工業組合証紙No176 山口成織物
◆最適な着用時期 5月下旬~6月の単衣頃
6月下旬~9月上旬の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、パーティー、レセプション、お茶会、音楽鑑賞、観劇、女子会など
◆あわせる着物 訪問着、付け下げ、色無地、小紋など