商品番号:1554203
【 仕入れ担当 中村より 】
つい先日、東京は大井町にある、
藤山先生のご自宅兼工房に伺わせていただきました。
実際に藤山千春さん、優子さん親子に
お話を聞かせていただき、そのこだわりに心打たれました。
人気の高い藤山先生の作品でございますが、
以前以上に問屋さんで見かけると仕入れしたくなってしまいました。
今回はファン待望のハイクラス作品をようやく仕入れることができました。
本品は… 藤山千春さんの代表作としても有名な特選品。
絶妙なお色の変化、丁寧な手織りによるゆらぎ、それらがかもしだす唯一無二の世界。
草木染め、手織でしかなしえない、素朴な美しさ、そのぬくもり。
前回から約1年ぶりのご紹介となります。
ほぼ毎日仕入れに回っていても出会うことができませんでしたが、
今回は昨年お願いしたお品があがってきました。
草木染めであるため一点一点すべて色彩が異なり、味を生み出す。
まさしく草木の色に魅了される逸品帯。
次回作の発注をさせていただきましたが、最低でも1年は先。
それほどまでに手間のかかった作品でございます。
まずはどうぞご覧ください。
【 お色柄 】
この彩りの波…
まるで絵の具のパレットを見るかのよう。
一体どのように織り上げられているのでしょう。
経緯(たてよこ)の真っ直ぐな糸から格子部分の丸みのゆらぎが生まれる不思議もさることながら、それぞれが独立した升目のように、ひとつひとつ、全く異なる彩りに織り上げられていることに、驚きを隠し得ません。
幻の吉野間道を現代に蘇らせた自然の色彩と組織の調和美―
さすがは、引き込まれるような洒落味の迫力がございます。
通の方にも絶対に喜んでいただけると、自信をもってお勧めいたします。
袷・単衣に存分に、本物の吉野間道の魅力を堪能ください。
【 藤山千春について 】
染織作家
品川区伝統工芸保存会会員
母方の親戚が八丈島で機織りの仕事をしており、
幼少の頃より織物は身近な存在であった。
18歳で東京の女子美術大学工芸科に進学。
主席で卒業後、後に女子美術大学学長を務める
染織家・柳悦孝(やなぎよしたか)の元に2年間師事。
柳悦孝の元で染織技法やデザイン案についての
ノウハウを学び、独立。
柳の元で吉野間道に出会い、独自の感性を磨き
芸術性の高い吉野間道を創作している。
自宅の庭で育てた草木や八丈の親戚に送ってもらう
島の植物を用いた草木由来の染料で表現する絶妙な
グラデーションと今までの着物にない鮮やかな
色の組み合わせが作品の特徴。
【 経歴 】
1944年 東京都品川区生まれ
幼少の頃より母方の実家の八丈島で織物に触れて育つ
1968年 女子美術大学付属高校卒業
1971年 女子美術大学工芸科卒業
1975年 柳 悦孝先生(後の女子美術大学学長)に師事
1978年 品川区大井町(現在の作業場)で染織業を始める
国画展、日本伝統工芸展に出展
絹100%
長さ約3.6~3.7m(仕立て上がり時)
全通柄
帯芯おすすめ:突起毛芯
◆最適な着用時期 9月~翌年6月の袷・単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 会食、同窓会、芸術鑑賞、観劇、行楽、ランチ、女子会、街着など
◆あわせる着物 色無地、小紋、御召、紬
★名古屋仕立て(税込10,450円※綿芯「突起毛芯」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込13,750円※綿芯「突起毛芯」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。