商品番号:1553001
【 仕入れ担当 中村より 】
西陣名門の手掛ける、まさに芸術品というに相応しき逸品に出会えました…
皆様御存知、名門「帯屋捨松」の最高クラスの作品のご紹介です。
1854年創業以来、実に約165年間、
西陣帯ひとすじにかけ、その妥協のない物作りの姿勢は、
キモノ通の方には定評のある人気ブランドの機屋さんです。
今までに何点か帯屋捨松の帯を紹介させていただきましたが、
本品はその中でもハイグレードをほこる手織りの逸品です。
中でも今回のお品は捨松にしかできない六丁箔という手織技術を駆使して織り上げられています。
決してお安い金額ではございませんが、
この価格では決して出回らない作品です。
本物をおわかりいただける方へ…
このクラスの捨松の帯は年間数本しか織ることができず
室町の問屋さんで持っておられて1点程度。
展示会では悠に200万円を超えるお品です。
画面上どこまでこの素晴らしい風合いがお伝えできるかわかりませんが、自信と責任をもっておすすめできる1点です。
終生お手元でご愛用いただければと願いつつ、
大切にお届けさせていただきます。
【色柄】
消墨のように織り出されたつや消しの箔地に
浮かび上がる唐花の異国情緒漂う美意匠。
シックな地色に溶け込みながらも奥行の深さを感じさせる
いろどりの妙。あらわされた図柄のどの部分もけして単色ではなく
表情豊かに飽きのこない帯姿を作り上げます。
いろどり豊かにかつ
決して華美には走らず、奥行きある陰影による味わいは、秀逸です。
吟味された素材、計算された配色、そして…手織だけがもつあたたかみ。
最上級の和のテイストを、表情豊かに漂わせています。
さらに驚くべきなのは、その軽さ。
目に重厚なお品でありながらも、本当に軽く軽く仕上がっております。
お締めになられる方の負担にならない、実にしなやかな織り上がり。
その地風は、ぜひとも一度お手にしていただきたいものです。
【六丁箔について】
通常経1本に対して、緯糸1本、箔糸1本のものを箔一丁、
(あるいは一丁箔)と呼び名物裂の金襴の柄などが代表的です。
色(箔糸)が2本入ると箔二丁、高級品になると時々三丁箔で織られるものもございますが、
その倍の6丁箔となりますと緯一本と色箔糸6本が織り込まれることになりますので極細の箔を、
極緻密に織り込む熟練の技術が必要となります。
それらの箔が一つになり綾なされる幽玄な彩りのハーモニーは
まさに比類なき奥深い表情で、御着物姿をグレードアップしてくれます。
【 帯屋捨松について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.48
安政(1854年〜1859年)年間創業
1955年(昭和30年)代に七代目社長の木村博之の父
木村弥次郎が、図案家であり、織匠、染色家でも
あった徳田義三に弟子入り、1978年に独立。
徳田氏から受け継いだ感性と精神を今に生かし
起こしたオリジナルの図案を元に、常に高い
技術を保持し、よりよい品質と高い文化性を持った
帯を製織している。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100% 金銀糸のぞく 長さ4.35m
西陣織工業組合 証紙No48 帯屋捨松謹製
六通柄
耳の縫製:かがり縫い
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 40代~
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、パーティーなど
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地など