商品番号:1551269
(税込)
【仕入れ担当 吉岡より】
紗織本袋というプレミアム。
未だ見ぬ帯を伝統博多織の技術で…
この想いからスタートした、博多織名門による夏の袋帯のご紹介です。
博多織でも珍しい紗織本袋帯でございます。
どうぞお見逃し無く!
【色・柄】
-両もじり紗献上-
紗織には、両もじりと片もじりがあります。
片もじりと比較して、両もじりの方がタテ糸の本数が多く良質とされます。
反面、製織は大変困難になりますが織り上げた風合いが良く仕上がります。
本品は、この両もじりによる紗織両面本袋帯です。
一見するとシンプルな意匠ながら、上質なシャリ感が魅力の一条です。
帯地は淡い水色を基調として。
その地に藤色や白鼠色を用いた伝統の献上柄が織り成され、
独特のムードある粋なひと品です。
博多織独特の華皿と独鈷意匠が、安定感ある仕上がりとなっております。
博多織の伝統をしっかりと受け継ぐ献上柄…
二本の太縞の内側に、細縞二本が織り出された「親子縞」。
四本の細縞が一本の太縞をはさむように織り出された「孝行縞」。
「親子縞」は親が子を守る姿をあらわし…
「孝行縞」は子が親を守る姿を表現したとされております。
夏のおきものを爽やかかつ涼やかに。
きりりと引き締めてくれることでしょう。
もう一方の面には、シンプルな縞柄を織り成しました。
どんなお着物にも合わせやすく、一本お持ちになれば、きっと重宝していただけることでしょう。
着る人を凛とした佇まいに彩る実用性とデザイン性を兼ね備えたひと品です。
【本袋帯について】
ご存知の通り、高級品にのみ許されるのが、「本袋」。
表地と裏地を同時に、輪のように織り上げる帯のことでございます。
基本的に、表の地組織と裏の地組織は同じ様にいたします。
なぜなら、表裏の織巾が合わなければ帯にならず、
縫い袋のように、表裏別々に織った後で縫い合わせるわけにはいかないからです。
表裏同時に、輪のように織り上げる本袋帯。
織り場では、織りあげつつあるお柄を見ることができません。
したがって織人の熟練が必要とされますし、大変難しい織物です。
本袋帯と縫い袋帯を並べて見比べていただきますと、
すぐにお分かりいただけるかと思います。
その違いは、帯の両端、つまり耳の厚みでございます。
これこそが本袋帯の一番の特徴で、縫い袋帯の半分の厚みですので、
薄く綺麗にたたむことができます。
またお太鼓結びに締めていただくと、耳付きが薄いので、
前・横から見ていただいた時にお太鼓が大変綺麗に映ります。
【 博多織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1976年6月14日指定)
鎌倉時代、中国(南宋)へ渡った商人の
満田弥三右衛門が考案し、その子孫が改良工夫して
博多に広めたとされる。
博多織による帯を筑前黒田藩の初代藩主・黒田長政が
江戸時代に幕府に献上したことで広く認知された。
これによりその図柄には献上柄と名がついた。
現在の博多織の献上柄には厄除け、子孫繁栄、
家内安全の願いが込められている。
1本の帯を作るのに7000~15000本もの経糸を使うため
柔らかくてコシのある地風である。
糸の密度が高いので締める時にキュッキュッという
「絹鳴り」と呼ばれる独特の音色がする。
絹100% 長さ約4.35m(お仕立て上がり時)
柄付け:全通柄
おすすめの帯芯:夏綿芯
博多織工業組合の証紙が付いております。
◆最適な着用時期 7月・8月の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、趣味のお集まり、お茶会、和のお稽古など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地、小紋