商品番号:1546031
【 仕入れ担当 中村より 】
バイヤー中村が提案する逸品コーディネートのご紹介でございます。
色にこだわり別注した特選品2点をセットでお届けさせていただきます。
京友禅の名門【染匠市川】×祇園の名店ぎをん齋藤の帯を担う【齋藤織物】
どちらもお店に出向いて別注させていただきました。
少なくなってしまった本物の手仕事が作品の中に如実に表れていることがわかります。
通常サイト上でご紹介の叶うようなお品ではございませんが、
この度ご縁があり、仕入れることができました。
多くは語る必要がないのかもしれません…
見ればわかる本物だけが持つ作品の魅力を
是非ともお手元でご覧いただければと思います。
丁寧に、丁寧に創作されたお品をどうぞご堪能くださいませ。
【 お色柄 】
[着物] 商品番号1545910
染め色を引き立てて、滑らかな絹地。
この地を上品な砂色に染め上げました。
意匠には霞に茶屋辻を表現して。
随所に施された金彩と駒刺繡が上品なアクセントになっております。
この霞暈しには非常に高い技術が込められており、
ここまできれいに真っ直ぐ暈し染めができる染匠さんは他にないと聞きます。
[帯] 商品番号1545839
この圧倒的な迫力…
筆舌に尽くし難いというのはこの帯のことを言うのでしょう。
お手を触れていただければおわかりいただけることと存じます。
生経(きだて:生糸の経糸)の、なめらかかつしなやかな帯地。
この経糸には江州だるま糸が用いられています。
お柄の印象を引き立てる深い黒紫色の帯地。
経糸に黒、緯糸に深紫色を織り込んだ良きお色です。
帯地は唐織の風合いを一層引き立てるよう、シャリ感のある風合い。
この帯地に、ボリュームたっぷりの唐織にて織り出された寛文菊の意匠。
古典の彩りの絵緯糸(えぬきいと)をふっくらと織り成しました。
絹本来の光沢感をいかすため、限界まで撚りをかけずに
齋藤織物ならではの熟達した職人の手で織り上げられております。
限られた場の限られた方にしか販売されることのないお品です。
現実的に求められるような価格で齋藤織物さんの帯をご紹介できること、
本当に嬉しく思います。
どうか一期一会のこの機会を大切にしていただきますよう、お願い致します。
【 ぎをん齋藤 齋藤織物について 】
『ぎをん齋藤』は創業が天保年間、現当主で七代目となる斎藤貞一郎氏が率いる、
百七十年余りの歴史をもつ老舗呉服屋の自社製造織元となります。
そのぎをん齋藤のイメージを形にし生み出してらっしゃるのがこの齋藤織物。
齋藤織物の物づくりの根底には、徹底的に素材にこだわり、
人間の手のぬくもりが感じられる技術が流れています。
おいしい料理には新鮮な食材が必要なように、帯作りにもいい素材が必要です。
斎藤織物の素材へのこだわりは、世界中どこへでも探しに行くほどの徹底ぶりです。
例えば、中国やブラジルで養蚕された繭をブレンドし機械で製糸した絹糸と、
滋賀県浅井町で手製糸した絹糸では、風合いや発色においても大変大きな差が生まれるなど、
徹底的に素材を研究し、最高の帯を作り上げることを使命としています。
【 江州だるま糸について 】
現在、全国で2ヶ所でしか製糸されていない貴重な絹糸。
1年に2回、つやのある春蚕と秋蚕の糸から取られています。
セリシンを多く含んだ繭から手引きしたこのだるま糸の特徴は、硬く
帯の経糸(たていと)に用いるとハリがあり、しなやかな風合いに仕上がります。
そのため、齋藤織物さんのボリュームのある唐織の緯糸(ぬきいと)を支えるのに適しており
齋藤織物のこだわりの一つとして、唐織の帯に使用されています。
織り上がりの特徴としては、地に縦すじ状の「さし」と呼べれるムラができます。
この「さし」や糸の太細による節ことが、桃山時代由来の手機「だるま糸使用」唐織の本物の証でございます。
【 染匠市川について 】
京友禅の染匠
1946年(昭和21年)創業
1973年(昭和48年)設立
京都工芸染匠協同組合会員
京都染色美術協会会員
悉皆業にて創業。
糸目には柔らかい線で表現される糊糸目を主に、
友禅や金彩、刺繍などそれぞれに特殊な技法を
用い、職人の高度な技術を活かしたものづくりに徹している。
現在では数人しかいない、下絵の描かれた生地の上に
糊を置き、 先金をはずした筒や指を使って糊の厚みを
調整しながら糊だけで絵を作りあげていく「糊うたし」の
糊を置ける職人を抱えている。
現在は三代目の市川昌史が代表をつとめている。
■市川昌史
染匠市川代表
京都工芸染匠協同組合理事
京都工芸染匠協同組合青年部会員
京都染色美術協会会員
【 経歴 】
1976年 京都市に生まれる
1999年 同志社大学経済学部卒業
2005年 (株)雅染匠にて修行
2007年 染匠市川(株)に入社
2014年 取締役に就任
2016年 代表取締役社長に就任現在に至る
【 京友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年6月2日指定)
京都府知事指定伝統工芸品
京都の伝統工芸品の1つで古来の染色技法を
扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの。
元禄時代に京都で生み出された友禅技法で
日本三大友禅(京友禅、加賀友禅、
江戸(東京)友禅)の1つ。
「糸目糊」という糊を用い、筆で色付けする際に
滲んで色移りすることを防ぐ防染技術が用いられており、
基調の色が決まっておらず、当時の公家や大名好みの
デザインに多彩かつ鮮やかな色合いや金銀箔、刺繍などが
用いられた絢爛豪華、かつひときわ華やかな印象のものが多い。
明治時代には化学染料と糊で色糊を作り
型紙によって友禅模様を写し染める「写し友禅染め」が
友禅染めの中興の祖と称えられる廣瀬治助によって
発明され、「型友禅」として大量生産が可能となった。
量産できるようになった友禅染めは一気に普及し
飛躍的な発展を遂げ、昭和51年6月(1976年)には、
経済産業省指定伝統的工芸品として指定を受け、
現在も世界中から高い評価を得ている。
[着物]
絹100%
たちきり身丈187cm 内巾37cm(裄丈70cmまで 肩巾袖巾35㎝)
白生地にはまるまんの「初音」を使用しております。
[帯]
絹:100%(江州だるま糸使用) 長さ3.6~7m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.2550 齋藤織物謹製
※おすすめ帯芯:綿芯
◇お太鼓柄
※手機の帯のため生地にうっすらと横段が出ております。これは織機とは異なり、一気に織り上げることができないため。
手織りである証拠でございます。
その点ご了承の上、お買い求めくださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、お付き添い、観劇、音楽鑑賞など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
手のし3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て35,200円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+14,300円(税込)
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