商品番号:1545098
(税込)
【 仕入れ担当 渡辺より 】
京室町呉服問屋界隈におきましても、
通常ではなかなかお目にかかれない、
大変貴重なお品…
勲七等宝冠章受賞者、嘉手苅(かてかる)カメ子さんの作品です。
お着物のご紹介は僅かながらも過去にございましたが、
今回は大変珍しい帯の作品です!
『まさに琉球の伝承織物』といった風情のクラシックな作品。
琉球ファンの方は必見の一品です!
弊社でのご紹介もこれまで片手に満たないほどです。
探して見つかるようなお品ではございません!
次回のご紹介はお約束できませんので
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
ほっこりと柔らかな風合いの紬地。
福木やウージによる単色でない深みのある
くすんだ黄橡色を基調としたその地には、
お柄には鼠色や利休茶色の絣による
ヒチサギーと二の字のような模様を織り上げております。
シンプルなデザインだからこそ、
草木染ならではの深みのあるお色と、
丁寧な絣の趣きを感じ取っていただけるかと存じます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 嘉手苅カメ子について 】
終戦後のもののない時代…
材料となるものもないため、米軍のロープを解いて素材とし、
織物を続け、首里の博物館の昔の織物にヒントを得て毛糸の織物に
挑戦と、探求をかさねてきた職人魂。
伝統工芸士として琉球絣の発展に寄与し、85歳当時も現役として活躍。
多くの後継者育成の功績が認められ、勲七等宝冠章を受賞されました。
その後、長男である嘉手苅千勇氏と共に
『嘉手苅かすり工房』を経営、織り手を指導しながら
絹や上布などの織物を創作されておりました。
略歴
大正8年生まれ
1935年 南風原村立織物補習科卒後織を始める
1946年 織物工房を自営始める
1982年 日本民芸公募展奨励賞
1983年 沖縄県知事優秀技能者表彰
1985年 勲七等宝冠賞受賞
2004年 沖縄県文化協会功労賞
2019年 2月11日死去 享年101歳
【 琉球かすりについて 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1983年4月27日指定)
生産地:沖縄県南風原町
生産数は年間3000反以上(帯含む)
※伝統的工芸品に指定されている
織物の中ではトップクラスの生産反数を誇る。
主に絹糸を使用した平織の織物で、糸の染色には
草木を原料とした染料のほか化学染料等が用いられる。
元々は泥藍で染めた木綿絣が原点で、現在では絹糸が
主流となり、生糸、玉糸、真綿のつむぎ糸、麻糸から
毛糸といった様々な糸が用いられている。
特に特殊な撚りをかけた壁糸を使うカベ上布は夏物の定番。
図案は琉球王府の御絵図帳(みえずちょう)に収蔵されており、
古くは手形(発注書のようなもの)の形で添付され
製織されていた。
植物、動物、生活用品などがモチーフで、ひとつひとつの
図柄に意味を持ち、種類は600種にもおよぶ。
絹100% 長さ約3.7m
柄付け:全通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、お食事会、お稽古事、街着、ランチなど
◆あわせるお着物 小紋、織のお着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
この商品を見た人はこんな商品も見ています